ポメラニアンの飼い方についての基本事項
もともと人気のポメラニアンですが、一昨年白いポメラニアンがCMに出演してからさらなるブームになっています。では、実際にポメラニアンを飼うときのポイントや注意点はどういったものなのでしょう。
ポメラニアンはどんな犬?
ポメラニアンは小さな耳に丸い目、豊富な毛並みが特徴。剛かな飾り毛のせいで実際より大きく見えますが、体高は20cm前後、体重は2~3kgの小型犬です。中央シベリアにいた大型犬のサモエドが原種で、そこから中型犬のスピッツ、小型犬のポメラニアンへと改良されてきました。
ポメラニアンは毛色のバリエーションが豊富な犬と言われていて、よく見かけるレッドやオレンジをはじめ、最近人気のホワイトやクリーム、パーティーカラーなどさまざまです。
その昔はほとんどがホワイトでしたが、19世紀にイギリスのヴィクトリア女王がレッド系ポメラニアンを愛好したことから、世界的にレッドのポメラニアンが人気となりました。
ポメラニアンは飼い主とのスキンシップを好む甘えん坊ですが、気が強く臆病な面もあります。
活発で好奇心が強いので、家の中で遊ぶだけでなく毎日散歩に行きましょう。
吠え癖・噛み癖のある犬?
「ポメラニアンは吠える」というイメージを持っていないでしょうか。「ポメラニアンは噛む」イメージがある人もいるようです。ポメラニアンは好奇心旺盛で活発、大きな犬にも立ち向かうような勇敢な性格の犬です。その反面、臆病で警戒心が強いところがあり、吠え癖や噛み癖につながってしまうことがあります。
だからといって、ポメラニアンならどんな犬でも吠えて噛むようになるかといえば、もちろん違います。
小型犬のポメラニアンは子犬のころは本当に小さく、甘噛みしたり要求吠えしたりしても、かわいらしいだけかもしれません。しかし、それを放置すると成犬になったときの問題行動へとつながってしまいます。
同様に、小さくて心配だったとしても、家の中ばかりで過ごさせると、社会化が足りず臆病ゆえに吠えたり噛んだりするポメラニアンに育つ可能性があります。
小さくても賢く一人前の犬として扱い、叱るときは叱る、子犬の時期からたくさんの経験をさせることで、トラブルはかなり軽減されるでしょう。
リーダー気質がある犬だということを理解して、主従関係を築いてください。
魅力的な被毛のために
もこもこ、ふさふさの毛並みはポメラニアンの魅力のひとつです。しかし、毎日ブラッシングしないと毛玉ができるばかりか、抜け毛があちこちに散らばってしまいます。散歩のときなど、ゴミやホコリがからまりやすく、ノミやダニにもぐりこまれる恐れがあるので、ブラッシングしながらしっかりチェックしましょう。
また、ダブルコートの犬は毛が生え変わるのでトリミングは不要ですが、ポメラニアンはトリミングしたほうがいいこともあります。
夏は毛量の多いポメラニアンだと熱中症を起こすことがあるので、場合によってはサマーカットが有効でしょう。あまりに短くすると、もともと毛が伸びる犬種ではないので、冬にはえそろわない可能性があります。それを踏まえ、トリマーと相談してデザインを決めてください。
トリミングをしない場合でも、排泄物で汚れやすいお尻や、滑って転倒の原因になる足の裏の毛はこまめにカットしておきましょう。
まとめ
小さくてかわいいポメラニアンですが、意外と気が強く、甘やかしてばかりだと問題行動を起こすことがあります。賢く気が強い犬種なので、しっかりしつけしましょう。ポメラニアンのもふもふの毛並みも、飼い主の手入れなしでは維持できません。ポメラニアンを飼うときは、しっかり向き合って毎日のお手入れとしつけを怠らないようにしましょう。
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