モフモフの毛並みがあだとなる？ ポメラニアンの熱中症対策について学ぼう

ポメラニアンは熱中症になりやすい！

ポメラニアンは毛量が多いため、寒さには強いですが、暑さには弱い性質です。ポメラニアンを飼うときは、熱中症対策をしっかりしましょう。

熱中症にかかると、次のような症状が表れます。

・ハアハアと荒い息をしている
・よだれが大量に出ている
・呼びかけても反応が鈍い
・嘔吐や下痢をしている
・目が充血している

熱中症の症状が出たときは、一刻の猶予もありません。桶などに水を張って体全体を浸すなどの応急処置をしたら、すぐに動物病院を受診してください。

熱い時間帯は散歩させないで！

気温が30℃を超えているときは、アスファルトもかなり熱を帯びています。この状態でポメラニアンに散歩をさせてしまうと、肉球がやけどをする恐れがあります。
ひどいときは、肉球がやぶれることもあるので、夏の日中などは散歩させないでください。

人間よりも低い位置にいるポメラニアンは、地表の温度に影響を受けやすいです。夏場は早朝や日が沈んで涼しくなってからの散歩がおすすめです。

暑い日の留守番に、エアコンは必須

ポメラニアンに留守番をさせる場合は、暑さ対策を忘れずに。ポメラニアンが立ち入る可能性がある部屋は、エアコンをつけておきましょう。設定温度は低すぎてもポメラニアンの体によくないので、26℃くらいがベストです。

また、夏場の置き餌は傷みやすいため避けるべきですが、水はいつでも飲めるようにしておいてください。出かける前に、新鮮な水をたっぷり器に入れましょう。

安易なサマーカットはおすすめできません

ポメラニアンの夏の暑さ対策として、サマーカットがあります。ポメラニアンの特徴の1つである長い毛を、柴犬の毛のように短くカットする方法です。見た目にもかわいらしいことから、サマーカットは人気があります。

しかし、ポメラニアンはダブルコートの犬種のため、被毛は伸び続けず生え変わります。
一度被毛をカットすると、再び生えるまでに時間がかかるので、タイミングが悪いと暖かく過ごしたい冬の時期に毛が生えそろわないことも。
頻繁なカットや短すぎるカットは避けましょう。

また、7歳頃になると老年期に入り、毛の伸びが遅くなったり、皮膚疾患にかかりやすくなったります。7歳以降のカットは、控えることをおすすめします。

ポメラニアンの暑さ対策は飼い主の役目

ポメラニアンは、暑さに弱く、熱中症にかかりやすい性質です。愛犬を熱中症から守るのは、飼い主の役目。暑い時間帯は散歩をさせない、留守番をさせるときは室温の管理をしっかりするなど、ポメラニアンが熱中症にかからない環境作りをしましょう。

室温の管理には、エアコンは必須です。これからポメラニアンを飼おうと考えている方は、エアコンの設置も考えてくださいね。