運動量の少ないチワワ。それでも散歩が欠かせない理由とは?
「チワワに散歩は必要ない」と聞いたことはありませんか? 確かに超小型犬のチワワは必要な運動量が少ないため、よくそのように言われます。しかし、散歩が果たす役割は運動だけではありません。散歩には、チワワの心の健康のためにも欠かせない役割があります。チワワにとって散歩が欠かせない理由をご紹介しましょう。
チワワは散歩しなくていいって本当?
「超小型犬のチワワは散歩しなくてもいい」、と聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。確かにチワワは比較的必要な運動量が少なく、部屋を自由に行き来させ、室内でボール遊びなどをしてあげるだけでも十分です。
ペットショップなどでは、チワワは散歩の必要がないため、「飼いやすい」「仕事などが忙しい人でも大丈夫」とされています。
しかし、運動量のみに注目して「散歩しなくていい」と考えるのは間違い。
チワワの散歩には、運動量を満たす以外にも大切な役割があるんです。
チワワにも散歩は不可欠! その役割とは?
散歩は体を鍛えたり肥満を予防したりするためだけでなく、チワワの心の健康を維持するためにも欠かせません。気分転換
チワワも人間同様に、ずっと家の中で過ごしているとストレスが溜まってしまいます。気分転換のため、外へ出て刺激を受けたり、新鮮な空気を吸ったりさせてあげましょう。ストレスは犬の問題行動や心身の不調の原因になります。毎日散歩に出かけ、ストレスを溜めない生活を送らせてあげたいですね。
社会化訓練
チワワには警戒心が強いところがあり、未経験のこと、突然の出来事に対して敏感です。警戒心の強さは優秀な番犬に必須の条件ですが、一方で「吠える」「噛みつく」といった問題行動の原因にもなります。
こうした問題行動を予防するためには、特に社会化期と呼ばれる生後1~3カ月の間にたくさんの経験をさせることが必要です。この時期を過ぎると、好奇心は警戒心へと変わってしまい、怖がりになってしまう可能性があります。
大勢の知らない犬や人との出会い、緊急車両のサイレン、激しい車の往来などは家の中で経験させられません。散歩を通じていろんな刺激を与え、チワワの社会性を育てましょう。
チワワの散歩の注意点
チワワの散歩は、1日1~2回、1回10~20分程度行ってください。チワワの細い骨や関節に負担がかからないように、段差を頻繁に上り下りするようなコースは避けましょう。
また、チワワは目が大きいため、草むらに顔を突っ込むと目を傷つけてしまう可能性があります。角膜炎などの病気の原因になるので、特にチワワがにおいを嗅いでいるときなどは、茂みの中へ入っていってしまわぬようよく注意してください。
アスファルトが熱くなっている真夏の日中や寒さが厳しい真冬などは、無理に外で散歩させず、屋内にあるドッグランやドッグカフェなどで他の犬と交流させたり気分転換させたりしましょう。