
FCIジャパンインターナショナルドッグショー 2017

2日間にわたって約125犬種・出陳頭数2300頭の純粋犬種が集まる日本最大規模のドッグショー「FCIジャパンインターナショナルドッグショー」。ここで最優秀犬(BIS)に選ばれることは日本一と等しいといっても過言ではありません。
ドッグショー以外にも「トリミング競技大会」や「アジリティー」、「災害救助犬のデモンストレーション」などイベントが盛りだくさん。犬好きならきっと誰もが楽しめるビッグイベントです。
みんなのブリーダーに登録いただいているブリーダーも多数出陳しました。
- ドッグショーに出陳したブリーダー
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小林麻美ブリーダー カニンヘンダックスフンド(ロング) ブラックタン Group 2nd(グループ2席) 自家繁殖パピークラス 2016年8月6日生まれ / メス 犬名 ザラ オーナー 小林 麻美 様 Group 2nd -
須藤恵理子ブリーダー ドーベルマン ブラックタン Group 3rd(グループ3席) チャンピオンクラス 2016年1月20日生まれ / メス 犬名 みかん オーナー 須藤 恵理子 様 Group 3rd -
中尾敦子ブリーダー カニンヘンダックスフンド(ロング) シェーデットレッド Group 3rd(グループ3席) 自家繁殖ジュニアクラス 2016年1月19日生まれ / メス 犬名 ヨウヨウ オーナー 井元 敏 様 Group 3rd -
池内都ブリーダー ボーダーコリー ブラック & ホワイト Group 4th(グループ4席) 自家繁殖パピークラス 2016年9月15日生まれ / メス 犬名 アリエル オーナー 池内 都 様 Group 4th -
喜多茂ブリーダー グレートピレニーズ ホワイト BOB(ベストオブブリード) チャンピオンクラス 2013年12月6日生まれ / オス 犬名 優太 オーナー 喜多 茂 様 BOB -
櫻井文恵ブリーダー スタンダードプードル シルバー BOB(ベストオブブリード) チャンピオンクラス 2016年2月9日生まれ / オス 犬名 カタナ オーナー 櫻井 文恵 様 BOB -
横田幸治ブリーダー 柴犬 赤 BOB(ベストオブブリード) パピークラス 2016年8月30日生まれ / メス 犬名 きり オーナー 横田幸治 様 BOB -
福岡健治郎ブリーダー セントバーナード ブラウン&ホワイト BOB(ベストオブブリード) チャンピオンクラス 2013年12月13日生まれ / メス 犬名 ソラ オーナー 福岡 健治郎 様 BOB
FCIジャパンインターナショナルドッグショー 2017 レポート

125犬種・2300頭の犬が集まる日本最大のドッグショー
「ドッグショーっていったいどんなところなの?」「犬好きでもドッグショーに行ったことはないという人が多いのでは?」
そんな素朴な疑問をきっかけに決まった「FCIジャパンインターナショナルドッグショー」の取材。
国内中の愛犬家と犬が集まった2日間のレポートをお届けします。
日本最大のドッグショーは聞きしに勝る犬の祭典でした!
会場はどんな様子なの?
場所は国内最大のコンベンション施設・東京ビッグサイト。会場は東展示棟にあります。
ビッグサイトおなじみの動く歩道を通って会場に到着すると、中は犬を連れた愛犬家でいっぱい!
普段なかなか見かけることのない大型犬や珍しい犬もたくさん歩いていて、すれ違うたびに目が奪われます。

こちらはセントバーナードのワンちゃん。近くで見ると改めて大きい!
会場は大きく分けると次の4つのエリアで構成されています。
- 1.リング(ドッグショーの審査が行われる場所。全部で9つあります)
- 2.パドック(出陳犬、出場者の待機する場所)
- 3.トリミングリング(トリミング競技大会が行われる場所)
- 4.出展ブース
会場内は犬用トイレエリアも完備されているので愛犬連れでも安心です。
開催日が近づくと、ジャパンケネルクラブ(JKC)のホームページでスケジュールとともに会場レイアウトが確認できるので
事前にチェックしておくといいですよ。
効率よく楽しむなら「出陳目録」の入手がおすすめ!
会場の入り口付近では「出陳目録」が販売されています。犬種やクラス別に出陳犬の詳細な情報をはじめ、審査の流れなどが載っているので、計画的に見てまわりたいときに大変便利です。販売価格は1,000~2,000円程度です。
メインイベント「ドッグショー」に完全密着!

「まずは全体を軽く見てまわりたいな~」と思ったものの、今回のメインはとにもかくにもドッグショー。
入場時には審査がすでに始まっていたので(審査開始は朝の8:30なのです!)、出陳目録を片手にそそくさとお目当てのリングへ直行します。
その前にドッグショーの仕組みをさくっと説明すると……
基本的にドッグショーはトーナメント(勝ちぬき)戦です。
ドッグショーの種類によりルールは少し異なりますが、FCIジャパンインターナショナルドッグショーの場合は次の順に進みます。
- 1. ブリード審査(犬種審査)
- 2. グループ審査
- 3. ベストパピーインショー審査/ベストインショー審査
ドッグショーの基礎知識について詳しくは「みんなのペットライフ」でご紹介しています。ぜひご覧ください。
【犬好きならOK!】ドッグショーの基礎知識と初心者が楽しむポイントはグループサイト 「みんなのペットライフ」へ移動します。
犬種の代表を決める「ブリード審査(犬種審査)」
1日目、2日目ともに午前中はブリード審査。ブリード審査とは、いわば予選のようなもので、犬種ごとの優秀犬を選出します。
ここで犬種代表に選ばれた犬はBOB(Best of Breed)と呼ばれ、次のグループ審査に進むことになります。
基本的にドッグショーの審査は「個体審査」と「歩様審査」のふたつを軸に行われます。
けっして犬同士を比べて優劣をつけるわけではなく、いかにその犬が犬種の理想に近いかを軸にジャッジされるのだそうですよ。
個体審査
審査員が犬の体を見たり触ったりして、犬種の特徴がその犬にどれだけ現れているかをジャッジします。

暴れたりすると減点になるのだとか。ほとんどのワンちゃんは皆大人しくしていましたよ。さすが!
歩様審査
主に体格をチェックする個体審査に対し、歩様審査では総合的な審査が行われます。
審査員は、歩き姿や立ち姿からその犬がどんな資質を持っているかを見極めているのだそう。犬はハンドラーに引かれて、ぐるりと円を描くように歩いたり、直線状に歩いたりします。ワンちゃんが歩くたびにリングを囲む観客からは手拍子が起き、一気に白熱ムードに。

リードを引いているのは「ハンドラー」と呼ばれる人たち。犬をいかに美しく見せるかが腕の見せどころです。
これらの審査を経て、各犬種の代表となるBOBが決定します。
ちなみに、犬種によって出陳頭数の差は激しく、1頭の犬種もいれば100頭を超える犬種も。
なんとトイプードルは135頭! BOBが決まるまでかなり長い時間を要していました。さすが国内犬籍登録頭数No.1といったところですね。
しかし、9つのリングを全部見てまわるのはなかなか至難の業でした。この日ほど自分が分身できたらいいのに! と思ったことはありません……
規模の大きいドッグショーを回るなら「見たい犬種を決め打ちして計画的にまわる」がベストです!
「みんなのブリーダー」のブリーダーの皆様も多数参加されていましたよ。
グループの代表を決める「グループ審査」

2日目に行われた9G(愛玩犬)のグループ審査。どの犬も愛らしく美しい!
午後からはグループの中で優秀な犬を決める「グループ審査」がスタート。
メインリングに各犬種のBOBが集まり、グループの中から1~4席*が選ばれますが、このうち1席の犬が最終ステージに進むことになります。
グループとは、ジャパンケネルクラブ(JKC)が犬を用途や形態によって分類したもので、全部で10種類あります。(1G、2G、3G…と表記されます)
たとえば、9G(愛玩犬)の審査では、プードルやチワワ、パピヨン、フレンチブルドッグ、ビションフリーゼなどが集まるのですが、
みんなかわいいのなんのって……。ひたすら癒されました。
*ドッグショーの場合、序列をつけるとき、1位、2位……ではなく1席、2席……と呼びます。