最初が肝心! ミニチュアダックスのしつけのポイントについて
ミニチュアダックスのしつけで重要なのが、いかに信頼関係を築くかということと、飼い主がリーダーと認識させること。そこで、ミニチュアダックスの特徴や性格を踏まえた上でしつける際のポイントを紹介します。
目次
しつけの前に知っておきたいミニチュアダックスの特徴
常に人気犬種のランキングの上位に位置するミニチュアダックス。体長が体高に比べて2倍あるという、短足で胴長な体型が特徴です。ミニチュアダックスは被毛によってスムース・ワイヤー・ロングの3種類に分けられます。
スムース…ミニチュアダックスの原型となるタイプ。スタンダードが繁殖を繰り返すことで小型化した結果誕生しました。ミニチュアダックスと聞いて一番最初にイメージするのはスムースではないでしょうか。
ロング…スパニエルとの交配で誕生したタイプ。ゴージャスで滑らかな手触りの毛並みが特徴で、ミニチュアダックスの中で特に人気を博しています。
ワイヤー…ごわごわとした巻き毛が特徴のタイプ。これはテリア系統であるシュナウザーの血が色濃く出ているためです。毛は見た目以上に硬さがあります。
それぞれの毛質を作り出すために、さまざまな犬が掛け合わされたせいか、ミニチュアダックスは被毛のタイプによって性格が違うと言われることがあります。
しかし、それぞれが作り出されたのは500年以上前にさかのぼるので、現在は「違う傾向が見られる」という程度であまり変わりないのが本当のようです。
狩猟犬だったミニチュアダックスをしつけるポイント
短足胴長のミニチュアダックスは、地上での狩りに特化して改良された犬種。今では愛玩犬として飼われることのほうが多いですが、狩猟犬としての本能が残っていて、頑固で自立心の高い面があります。しつけで重要なのは、ミニチュアダックスと信頼関係を築くことと、飼い主がリーダーだと分からせることです。
遊ぶときは最後におもちゃを飼い主が取り上げて終わりにする、食事や家に入るのは飼い主が先にするなど、きちんと上下関係を教えましょう。
毎日ミニチュアダックスとコミュニケーションをとることも重要です。
吠え癖をつけないようにするためには
猟犬だったミニチュアダックスは吠えやすい傾向があります。これは獲物が見つかったときに、飼い主に吠えて知らせていたころの名残だと言われています。散歩に行きたい、エサがほしいなどで吠えているときは、その間は声をかけず、無視します。吠えるのをやめたら褒め、要求を叶えてあげましょう。吠えている最中に声をかけると、ミニチュアダックスが「吠えればかまってもらえる」と誤解してしまいます。
もちろん、吠えるのをやめさせるためにおやつをあげたり散歩に連れて行ったりするのは厳禁ですよ。
来客や電話の音などに吠えたら、短く一言、「ダメ」「いけない」などと叱ります。このとき、ミニチュアダックスの目を見て声をかけるのが重要です。吠えるのをやめたら、すぐに褒めましょう。
幼犬期は噛み癖をつけないしつけが重要
ミニチュアダックスが吠えたとき、飼い主が静止させようとすると、噛み付こうとする子が一定数います。これは、主従関係が築けていないことと、子犬のころにに好き放題甘噛みさせていたのが原因です。生後2~3カ月のミニチュアダックスは、歯が生え変わる時期。この時期は歯ぐきにかゆみを感じて、さまざまなものを噛みます。
子犬の甘噛みは放っておいても大きな問題は起こらないかもしれませんが、癖になってしまうと、成犬になってから攻撃的になりやすくなります。
甘噛みする素振りをみせたら静止しましょう。歯固め用のおもちゃなどを与え、それを噛んだら褒めます。
噛んでいけないものを噛んだら叱って取り上げ、歯固め用のおもちゃを噛んだら褒めるを繰り返すと、ミニチュアダックスは噛んでダメなものといいものを覚えます。
甘噛みしようとする度に繰り替し行えば、噛みぐせもなくなってくるはずです。間違っても人の手をおもちゃにしないようにしましょう。
上手なしつけでミニチュアダックスとの信頼関係を築く
ミニチュアダックスは胴長短足な体がユーモラスで、愛玩犬だと思われがちですが、もともと猟犬で気の強く頑固な面があります。かわいいからと甘やかさず、家族に迎えたら信頼関係と上下関係を築きましょう。どんなミニチュアダックスに育つかは、飼い主のしつけにかかっていますよ。