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ウエストハイランドホワイトテリア

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ウエストハイランドホワイトテリア

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ウエストハイランドホワイトテリアってどんな犬?

ウエスティは、スコッチウィスキーのキャラクターとしても知られる、英国生まれの犬種です。正式には「ウエストハイランドホワイトテリア」という名称で、光沢のある美しい白い被毛が特徴的。活発で明るい性格でありながら、優れた観察力も持ち合わせているため、よいパートナーとなれるでしょう。

ウエストハイランドホワイトテリアの子犬を飼う前に知っておきたい5つのこと

ウエストハイランドホワイトテリアの特徴

ウエスティの犬種としてのルーツは、スコットランド地方で飼育されていたスコティッシュテリアやケアーンテリアのようなテリア種であるとされています。
そこから生まれる白色のテリアに注目したブリーダーが、白い子犬を選別し、育種を試みます。当時、白いテリアは「ポルタロッチテリア」という名前で呼ばれていました。
この犬がアメリカに渡ると、「ローズニーズテリア」という名前で血統登録機関に登録されます。翌年、「ウエストハイランドホワイトテリア」に改名され、現在まで世界中で愛される犬となったのです。

体高、体重体高はオスが約27.9㎝、メスが約25.4㎝、体重はおよそ6.8~9.1kgです。手足が短く胴が詰まった体型で、頭部は大きめです。
全身の筋肉が発達しており、小柄な見た目でありながら、抱き上げるとずっしりとした重さを感じます。

毛色、毛質ウエスティの毛色はホワイト、またはオフホワイトです。毛の表面には光沢があり、光の当たり具合によって白く輝く姿はとても美しいものです。

毛質はオーバーコートとアンダーコートの2層に分かれるダブルコートで、撫でるとしっかりとした感触のセミロングの剛毛です。

ウエストハイランドホワイトテリアの性格

白い被毛やクリクリとした瞳がチャーミングなウエスティ。小柄な体格でありながら、とても元気いっぱいで活発な犬です。
とても好奇心旺盛な性格で、初めての場所でも恐れることなく突き進むような強さがあります。

テリア種らしく、勇敢で怖いもの知らず、さらに負けず嫌いな性格もウエスティの特徴です。ときには、自分より大きな犬に対し、果敢に立ち向かうような場面も。

ウエスティは自立心が強く、自分で物事を判断して行動できる犬ですが、その一方でやや頑固な面もあります。一度“こう”と決めたらテコでも動かなくなるような性格で、ちょっと気難しく感じる場面もあるかもしれません。
また、ウエスティは他の“甘えん坊気質”な犬種と違い、飼い主さんとずっと一緒にいるということはあまりないようです。飼い主にはよくなつきますが、あまりにも構われ過ぎるとストレスに感じることもあるようです。

ウエスティが属するテリアグループは、穴の中や陸上で小動物を狙う猟犬として改良された犬です。家庭犬として作出したウエスティにも“ハンター”としての気質は引き継がれており、「ちょっと扱いづらい」と感じられることもあるかもしれません。
しかし、まるで小さな子供のようにやんちゃで愛嬌たっぷりのウエスティは、とても魅力的な犬であることに間違いないです。犬との信頼関係を築くために、飼い主として根気強さを持って接しましょう。

ウエストハイランドホワイトテリアの飼い方

初心者にはちょっぴり難易度が高いと言われるテリア種の飼育ですが、その中でもウエスティは比較的飼いやすいとも言われています。ウエスティと一緒に暮らすうえで重要なポイントを押さえておきましょう。

食事のポイント子犬の時期は、いわば犬にとっての成長期。丈夫で健康な身体づくりのため、成犬よりもたくさんの栄養を必要とします。
この時期のフードは、「子犬用」として販売されている高栄養価タイプのものを。成犬になったら、ごはんを切り替えましょう。
食べ過ぎは肥満につながりますので、フードは必ず適量で。おやつを与えるときも、“あげすぎ”に注意してください。

必要な運動量元気で明るく好奇心旺盛なウエスティは、運動が大好きです。毎日のお散歩は、1日2回、30分程度が理想です。
運動不足による肥満やストレスの防止には、ボール遊びやドッグランのように思いっきり運動できる機会を設けてあげるのもおすすめです。

お手入れ方法ダブルコートの犬種のなかでは、抜け毛は少ないほうです。ミドルヘアの剛毛は絡まりやすいため、できるだけ毎日ブラッシングを行いましょう。
ウエスティは肌が弱いため、定期的なシャンプーも必要です。地肌に優しい薬用タイプのシャンプーを使い、2週間~1ヶ月に1回程度、全身をお手入れしましょう。

また、ダブルコートではありますが、カットしないと毛が伸び続けるため、トリミングが必要です。さまざまなスタイルができるため、カットスタイルを楽しむ飼い主さんもいます。
ショースタイルの場合は、胴回りを短く刈り込み、おなかや手足を長めに残します。特徴的な立ち耳のラインがキレイに見えるよう、ギリギリのラインまで刈り込むとカッコよく仕上がります。

しつけの方法ウエスティのしつけは、「上手にできたらしっかり褒める」を基本とし、決して諦めず根気強く行いましょう。

ウエストハイランドホワイトテリアの寿命

私たちよりもずっと早く歳を取る犬は、10歳前後でシニア期を迎えます。
平均寿命は14.8歳※1。もちろん犬の寿命には個体差がありますので、世界には平均を大きく超えて長生きする犬も存在します。

大人になっても元気いっぱいで活発なウエスティ。いつまでも元気で長生きしてもらうためには、どのような点に気を付ければいいのでしょうか。
犬の健康は、飼い主の手によって守られるものです。シニア期になると徐々に内臓の機能が衰えていくため、食事内容も見直すのもよいでしょう。
さらに健康維持のために、適度なお散歩で運動時間を確保し、清潔な飼育環境を整え、日々の健康チェックも欠かさず行いましょう。
また、少しでもおかしいなと思うことがあれば、できるだけ早く動物病院を受診してください。

※1 アニコムどうぶつ白書2022年

ウエストハイランドホワイトテリアィの気を付けたい病気

比較的、皮膚が弱いので「皮膚炎」に要注意。皮膚に赤みやただれ、フケが見られたり、体を痒がるような仕草を見せたりするときは、何らかの皮膚炎にかかっている疑いがあります。「アトピー性皮膚炎」、「アレルギー性皮膚炎」、「脂漏性皮膚炎」など、原因により治療法もさまざまです。

また、目の病気である「角膜炎」や「結膜炎」にもかかりやすいです。角膜炎は目の表面にある角膜に異常をきたすことで、ドライアイになったり、もしくは涙や目ヤニの量が増えたりします。
原因はさまざまですが、軽傷の場合は点眼薬を使うことで回復します。

子犬の成長期に生じる「頭蓋下顎骨症」は、ウエスティのようなテリア種によく見られます。
これは頭蓋骨と下あごの骨が成長に伴って痛むもので、体の成長が安定すると痛みも治まります。生後4か月~10ヶ月の間に痛みのピークがくる場合が多く、この時期は痛みを軽減する治療を行います。