トイプードルをよりかわいく! トリミングについて知ろう
トリミング次第で大きく印象が変わるトイプードル。どのトリミングデザインもトイプードルのかわいさを引き立ててくれますが、どれにするか迷う飼い主もいるのでは? トイプードルのトリミングについてさまざまな角度からご紹介します。
目次
トイプードルの人気トリミングスタイルを紹介
豊富な毛量とカットしやすさで、さまざまなトリミングスタイルが考案されているトイプードル。ひと昔前は、プードルというと「コンチネンタルクリップ」か「ラムクリップ」が基本でしたが、今ではシュナウザーカットやテディベアカットが人気のあるスタイルです。
なかでもテディベアカットは、トイプードルの人気に火をつけたといっても過言ではありません。まるでぬいぐるみが動いているようなキュートさなので、SNSではたくさんのテディベアカットが日々アップロードされていますね。
トイプードルは毛が伸びるスピードが比較的早いので、テディベアカットをキープするには月に一回トリミングする必要があります。
節約したい場合は自宅でトリミングできるように練習してみるのもいいかもしれませんね。
トイプードルのトリミングを節約したいなら
トイプードルの被毛は放置すると伸び放題なので、定期的なトリミングが必要な犬種です。お気に入りのスタイルをキープするためには、1カ月に1回の頻度でトリミングしなければなりません。犬といえど、カット代は1万円を超えることもざらにあるので、年間に換算すると高額。毎月は厳しいという方は、2カ月に1回くらいを目安にするのがいいでしょう。
できるだけ費用を抑えたいという方は、トリマースクールのカットモデルに応募するのもひとつの手です。
学校によって募集条件や金額は異なりますが、平均は2,000円程度。ペットサロンと比べるとかなりお安いですね。
スクールの生徒がトリミングするので、プロに比べると時間がかかることがありますが、仕上げは講師が見てくれるので一定のクオリティは保証できるでしょう。
学校が開講されている土日祝日は受け付けていないことがあるので、各校の募集要項を確認してくださいね。
飼い主がトイプードルをカットした方がいい場合って?
節約や自分の好きなタイミングでトリミングを行いたいといった理由で、自宅でトイプードルの全身のトリミングをしている飼い主もいます。飼い主向けのトリミングの講座なども行われているので、興味のある方は勉強してみてもいいかもしれません。トイプードルは顔や肛門周り、足の裏は常にすっきりさせておく必要があります。
目に毛が入って眼病の原因になったり、排泄物が付着して不衛生になったりなどの弊害があるからです。足裏の毛も、放置すると滑って転倒する原因となります。
スタイルにあまり影響しない部分は、飼い主自身でカットできるといいですね。
自宅でトイプードルをトリミングする方法とは
実際のペットサロンでは、トリミングしやすくするために高い台を使用しています。自宅で無理に用意する必要はないので、適宜対応してください。自宅でも台に乗せるときは、カット中に飛び降りたりしないように対策が必要です。
基本的にはコームで毛並みを整えてから少しずつカットしていくという流れです。これを繰り返せば、きれいにカットできます。
自宅でトリミングする際には事前準備が大切。カット中に慌てたり、バタついてしまうと、トイプードルにトリミング自体に恐怖心を植え付けることになるので注意してください。
トリミングに必要なのは、コーム・スリッカー・カット用ハサミ・スキバサミの4つです。最低限これだけは用意しておきましょう。
初めての場合は挑戦しやすい足まわりからトリミングを行いましょう。
トリミング方法
1.トイプードルをスリッカーでブラッシングします。毛玉がある場合、被毛の根本をつまんでほぐすようにブラッシングすると愛犬が痛がりません。無理に引っ張らず、どうしてもほぐれない場合は、皮膚を傷つけないように注意しながら切りましょう。
スリッカーブラシが引っかかる場合はブラッシング用のスプレーなどを使用してもいいですね。
2.カットする部分をコームを使ってカットしやすいように毛を起こしていきましょう。このとき根本から毛を起こそうとすると引っ張られて愛犬が痛がります。コームで毛を起こすときには毛先だけにしてください。
3.カット用ハサミでカットします。コームと同様に毛先だけ少しずつカットしていくと成功しやすいです。一箇所カットしたらコームでほぐすといった工程を繰り返せば、大きく失敗することは防げます。
4 2と3の工程を繰り返したらトリミング部分全体を見渡し、ボリュームが気になるようならスキバサミで調整してください。
トイプードルをカットするときに気をつけたい道具の使い方
初めてトイプードルをトリミングを行う飼い主は、道具の使い方がイメージできない方もいらっしゃると思います。トリミングを綺麗に仕上げるためには道具が正しく使えることが大前提です。トリミングをするときのポイントを道具別に紹介します。
ハサミ・・・トリミング用のハサミにはカット用とスキバサミがあります。これは人間用とほとんど同じ。ハサミを動かす際には片方は添えつつ、もう片方の指でカットしていきます。
カットする際にはハサミの向きも重要です。縦方向にカットするときには垂直に、横方向のときには水平に刃先を向けることで切りすぎを防止できます。
コーム・・・コームは毛玉になりやすいトイプードルの被毛をほぐすことが目的です。スリッカーブラシよりほぐすのには時間がかかるのでブラッシングのときから併用し、使い方に慣れておきましょう。
カットの際にはコームの歯(ギザギザ部分)の間隔が狭いものを選ぶと切り過ぎる心配がありません。現在は歯の間隔が広いものと狭いものが一緒になっているコームもあるので用途に合わせて選ぶようにしてください。
スリッカーブラシ・・・スリッカーブラシはトリミングの下準備としてブラッシングを行う際に使用します。メーカーによって形が異なりますが、ピン先が丸いものよりも尖っているタイプの方が被毛が絡まりにくいです。トイプードルはシングルコートなのでどの方向にブラッシングしてもOK。ただし、しっぽのブラッシングの時は鉛筆持ちにするなど、パーツによってやりやすいよう持ち方を変えるといいでしょう。
こまめなトリミングでトイプードルの健康と見た目をキープ
定期的なトリミングが必要なトイプードル。その分さまざまなトリミングスタイルを楽しむことができます。トリミングスタイルをキープするにはブラッシングも怠らないことが大切。自宅で行うにしても、サロンでお願いするにしても愛犬の健康を第一に考えてトリミングを行うことを心がけてくださいね。