コーイケルホンディエの特徴

公園で立っているコーイケルホンディエ

大きさ

コーイケルホンディエは、体高と体長がほぼ等しいスクエアな体型をした、やや小さめの中型犬。体高はオスが37~42cm、メスが35~40cmくらいです。個体差はありますが、体重は9~13.5kg程度です。
すらっとした細い手足と、上品に頭を上げて歩く姿が特徴です。

性格

コーイケルホンディエは、明るくフレンドリーな性格で、飼い主や家族に対して愛情深く接します。カモをおびき寄せる猟犬として活躍していたルーツをもつことから、学習能力が高くしつけやすい犬種といえます。

子犬時代は活発で遊び好きなので、根気強く接することが大切です。社交性も高く、ほかの犬や子どもとも仲良く遊ぶことができます。

毛色

コーイケルホンディエの毛色は、ホワイトをベースに、鮮やかなオレンジレッドの斑が入ったレッド&ホワイトのパーティーカラーが一般的です。
耳の先には「イヤリング」と呼ばれる黒い飾り毛が生えているのも特徴の一つ。被毛は柔らかく、適度な長さがあります。

平均価格

当サイトでのコーイケルホンディエの平均価格は、オスが約44万円、全体では約44万円です。

コーイケルホンディエ

コーイケルホンディエ

2024年10月14日生まれ 男の子

見学 長野県

毛色 レッドホワイト

PR 欧州チャンピオン家系☆軽井沢産まれの貴公子♡

掲載日 2024/10/27

価格 1,080,000(税込)

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コーイケルホンディエの飼い方

散歩中に遠くを見つめているコーイケルホンディエ

しつけ

コーイケルホンディエは賢く、飼い主を喜ばせたいという欲求が強い犬種なので、褒めて伸ばすしつけが効果的です。指示に従えたらおやつや褒め言葉を与え、よい行動を繰り返すように促しましょう。

子犬のころはとくに活発なので、遊びを取り入れながら楽しくしつけを進めることが大切です。

散歩

コーイケルホンディエは、猟犬として活躍していた歴史から、運動量が多い犬種です。1日2回、各1時間程度の散歩が理想的です。
ただし、暑い日や寒い日は、散歩時間を調整したり、休憩を挟んだりするなど、愛犬の体調に配慮しながら散歩を楽しみましょう。

散歩では物足りない様子があれば、ボール遊びや引っ張りっこなどの遊びを取り入れると、より満足度が高まります。

お手入れ

ブラッシング

コーイケルホンディエの被毛はダブルコートなので、週に2~3回のブラッシングが必要です。とくに換毛期は抜け毛が多くなるため、毎日ブラッシングをおこないましょう。

スリッカーブラシやコームを使って、毛の流れに沿って優しくブラッシングします。毛玉ができやすい耳の後ろや脇の下は、丁寧にブラッシングしましょう。

シャンプー

シャンプーは、月に1~2回が目安です。長くウェービーな被毛についた毛玉やもつれは事前に解消してからはじめるのがポイントです。
ぬるま湯で全身を濡らし、犬用シャンプーを使って優しく洗います。すすぎ残しがないように、しっかりと洗い流しましょう。
シャンプー後は、ドライヤーでしっかりと乾かすことが大切です。

歯磨き

子犬のうちから歯磨きを習慣化し、毎日歯磨きすることが大切です。
最初は口周りを触られることに慣れさせ、徐々に歯ブラシを導入しましょう。犬用歯ブラシに、歯磨き粉や歯磨きジェルを使い、歯と歯茎の境目を優しく丁寧に磨きます。奥歯や内側はとくに注意が必要です。

嫌がる場合は、ガーゼを指に巻いて磨くのも効果的です。デンタルケアガムやデンタルケアおもちゃは補助的に利用し、歯磨きを怠らないようにしましょう。

爪切り

爪切りは、月に1~2回を目安におこないます。
血管を切らないように注意しながら、少しずつ爪を切ります。自信がない場合は、動物病院やトリミングサロンで爪切りをしてもらいましょう。

コーイケルホンディエを飼う際の注意点

ドッグランで走り回っているコーイケルホンディエ

十分な運動量を確保する

コーイケルホンディエは、活発で運動量が多い犬種です。毎日の散歩に加えて、ドッグランで自由に動き回ったり、ボール遊びやディスク投げを取り入れたりして、十分な運動の機会を確保してあげることが大切です。
水猟犬として活躍した歴史があり、水遊びが好きな子が多いのも特徴です。

運動不足になるとストレスがたまり、問題行動につながる可能性もあります。コーイケルホンディエのエネルギーを発散させるためにも、積極的に体を動かせる環境を整えましょう。

大谷翔平の飼い犬として一躍有名になったコーイケルホンディエ

フセをしながら笑顔を見せるコーイケルホンディエ
2023年11月、大谷翔平選手がメジャーリーグMVPを受賞した際、受賞発表の瞬間に彼の愛犬が一緒に登場し、大きな話題となりました。その犬種こそが、コーイケルホンディエです。

それまで日本では年間100頭ほどしか登録されないレアな犬種でしたが、大谷選手の愛犬として紹介されたことで、一躍注目を集める存在となりました。
オレンジレッドの美しい毛並みと愛らしい姿が人々の心を掴み、「大谷選手の犬」としてSNSでトレンド入りするなど、大きな反響を呼びました。

この出来事をきっかけに、コーイケルホンディエの知名度は飛躍的に向上し、ブリーダーへの問い合わせが殺到するなど、人気が急上昇しました。
一方で、ブームに乗じた悪質な繁殖や販売も懸念されており、安易な気持ちで飼育を始めることのないよう、注意喚起もされています。

コーイケルホンディエは、活発で愛情深い性格ですが、運動量や遺伝性疾患への配慮も必要な犬種です。大谷選手の愛犬として注目を集めたことを機に、この犬種の魅力と飼育上の注意点が広く知られるようになったことは、意義深いといえるでしょう。
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動物病院で受診中の様子

注意したい病気

フォン・ウィルブランド病

フォン・ウィルブランド病は、コーイケルホンディエを含む一部の犬種で遺伝的に発症しやすい血液凝固異常です。この病気は、血液を凝固させるために必要なタンパク質であるフォン・ウィルブランド因子が不足または機能不全になることで起こります。

症状としては、鼻血や歯茎からの出血、血尿、手術後やケガをした際の出血が止まりにくいなどがあります。

フォン・ウィルブランド病は、軽度の場合、日常生活に支障がないこともありますが、重度の場合、生命に関わることもあります。子犬を迎え入れる際は、ブリーダーに親犬の遺伝子検査の結果を確認し、発症リスクを把握するとよいでしょう。
また、定期的な健康診断で早期発見・早期治療に努めましょう。

遺伝性壊死性脊髄症(ENM)

遺伝性壊死性脊髄症(ENM)は、コーイケルホンディエで発症が確認されている遺伝性の神経疾患です。生後数週間から数カ月で発症し、後ろ足の麻痺や運動失調などの症状が表れます。進行すると、前足にも麻痺が広がり、最終的には呼吸困難に陥ることもあります。

残念ながら、ENMの有効な治療法は確立されていません。しかし、遺伝子検査によって発症リスクを事前に把握し、発症した場合でも適切なケアをおこなうことで、愛犬の健康を維持することができます。子犬を迎え入れる際は、ブリーダーに遺伝子検査の結果を確認し、ENMのリスクについて相談しましょう。

外耳炎

コーイケルホンディエは、垂れ耳のために耳の中が蒸れやすく、外耳炎になりやすい犬種です。
外耳炎は、細菌や真菌、アレルギーなどが原因で起こる耳の炎症で、かゆみ、赤み、分泌物などの症状が表れます。悪化すると、痛みや腫れを伴い、頭を振ったり、耳をかいたりする様子が見られます。

外耳炎は、早期発見・早期治療が重要です。症状に気付いたら、早めに動物病院を受診しましょう。また、日ごろから耳の中を清潔に保ち、定期的に耳掃除をおこなうことで、外耳炎の予防に努めることができます。

健康寿命を延ばすために

コーイケルホンディエの平均寿命は12~15歳といわれています。
いつまでも健康でいられるように、次のようなポイントに気を付けながら生活しましょう。

バランスのとれた食事

コーイケルホンディエは活発な犬種なので、高品質なフードを選び、適切な量を与えましょう。肥満は関節疾患や心臓病のリスクを高めるため、体重管理は重要です。
また、犬種によっては特定の栄養素に配慮が必要な場合もあります。

適度な運動

毎日適度な運動を心がけましょう。散歩や遊びは、ストレス解消だけでなく、筋肉や骨の健康維持にも役立ちます。
ただし、激しい運動は関節に負担をかける可能性があるので、年齢や体調に合わせて調整しましょう。

愛犬とのコミュニケーション

コーイケルホンディエは飼い主との絆を大切にする犬種です。愛情を込めて接し、コミュニケーションを密にすることで、ストレスを軽減し、心身ともに健康な状態を保てます。

コーイケルホンディエのルーツ

茶色と白い毛色が特徴的なコーイケルホンディエ

誕生の経緯

コーイケルホンディエは、16世紀頃からオランダで活躍していた鴨猟犬がルーツです。当時、銃ではなく網を使った鴨猟が主流で、コーイケルホンディエは、その名の由来である「コーイケル(おびき寄せる人)」として、巧みにしっぽを振ってカモを罠におびき寄せる役割を担っていました。

その愛らしい姿から、貴族や富裕層の間でも人気を博し、レンブラントなどの著名な画家の絵画にも描かれています。しかし、第二次世界大戦の影響で頭数が激減し、絶滅の危機に瀕しました。
その後、愛好家たちの尽力により、1971年にオランダで正式に犬種として認められ、現在に至ります。

まとめ

口を大きく開けているコーイケルホンディエ
コーイケルホンディエの魅力と飼育方法について解説しました。コーイケルホンディエは、明るく活発で、飼い主を喜ばせることが大好きな魅力的な犬種です。活動的な犬種でもあるので、毎日の散歩に加えて、ドッグランやボール遊びなどで体を動かす時間も確保しましょう。
子犬のころからしつけをおこないつつ、日ごろからコミュニケーションをとって、よりよい関係を築いていくことが大切です。