ゴールデンドゥードルってどんな犬?

優しげな表情に、豊かな被毛。まるで大きなぬいぐるみのようなゴールデンドゥードルは、どのような犬なのでしょうか。
ゴールデンドゥードルはミックス犬(ハーフ犬)
ゴールデンドゥードルは純血種ではなく、ゴールデンレトリバーとプードルをかけ合わせたミックス犬です。大きさや見た目の特徴などは固定されておらず、親犬どちらかの特徴が強く表れるなど、さまざまなケースがあります。
ゴールデンドゥードルは、1990年ごろのアメリカで広まった名前。「ゴールデン」はゴールデンレトリバーから、「ドゥードル」は「poodle(プードル)」の頭文字である「p」を逆さまにした「doodle(いたずら書き)」という意味も込められており、愛嬌のある性格を表しています。
ゴールデンドゥードルは、1990年ごろのアメリカで広まった名前。「ゴールデン」はゴールデンレトリバーから、「ドゥードル」は「poodle(プードル)」の頭文字である「p」を逆さまにした「doodle(いたずら書き)」という意味も込められており、愛嬌のある性格を表しています。
ミックス犬とは
ミックス犬は正式名称ではなく、異なる純血種同士の交配から誕生した犬のこと。別名ハーフ犬ともいわれます。
親犬のどちらか一方でも品種が不明な雑種犬と区別して呼ばれるようになりました。
親犬のどちらか一方でも品種が不明な雑種犬と区別して呼ばれるようになりました。
ゴールデンドゥードルの特徴

大きさ
ゴールデンドゥードルのサイズは3つ。かけ合わせた親犬の大きさによってミニチュア、ミディアム、スタンダードに分けられます。ミニチュアサイズの子を迎えたとしても、スタンダードに近い大きさまで成長することもあります。
- ミニチュア
- ミディアム
- スタンダード
性格
ゴールデンレトリバーとプードルの“いいとこ取り”ともいわれるゴールデンドゥードルは、両犬の性格を受け継いでおり、明るく温厚で、賢い犬種です。
家族はもちろん、ほかの犬や人に対してもフレンドリーに接することができます。
家族はもちろん、ほかの犬や人に対してもフレンドリーに接することができます。
被毛
毛色
クリーム、ゴールド、ブラック、アプリコットなどの毛色がメジャーですが、成長に伴って色の濃淡が変化することもあります。
毛質
毛質はさまざまありますが、大きく3種類に分けられます。
プードルの毛質を強く受け継いだカール、ゴールデンレトリバーとプードルの毛質がミックスされたウェーブ、ゴールデンレトリバーの毛質を強く受け継いだストレートがあります。
プードルの毛質を強く受け継いだカール、ゴールデンレトリバーとプードルの毛質がミックスされたウェーブ、ゴールデンレトリバーの毛質を強く受け継いだストレートがあります。
平均価格
当サイトでのゴールデンドゥードルの平均価格は、オスが約22万円、メスが約25万円、全体では約23万円です。
販売中のゴールデンドゥードルの子犬を見る
ゴールデンドゥードルF1bとは

異なる純血種の親犬から生まれる一代目のミックス犬をF1と呼ぶことがあります。つまり、ゴールデンドゥードルの場合、ゴールデンレトリバーとプードルの純血種同士の交配で誕生した犬がF1です。
そのF1のゴールデンドゥードルに、ゴールデンレトリバーまたはプードルの交配で誕生した犬をF1bと呼んでいます。
ゴールデンドゥードルは抜け毛が少なく、アレルギーのある人でも飼いやすい犬としても知られていますが、そのなかでもプードルの特徴を強く受け継いでいる子が、毛の抜けにくい傾向にあります。
特徴について詳しく知りたい方は、子犬を迎える前にブリーダーに相談してみるとよいでしょう。
そのF1のゴールデンドゥードルに、ゴールデンレトリバーまたはプードルの交配で誕生した犬をF1bと呼んでいます。
ゴールデンドゥードルは抜け毛が少なく、アレルギーのある人でも飼いやすい犬としても知られていますが、そのなかでもプードルの特徴を強く受け継いでいる子が、毛の抜けにくい傾向にあります。
特徴について詳しく知りたい方は、子犬を迎える前にブリーダーに相談してみるとよいでしょう。
ゴールデンドゥードルの飼い方

しつけ
ゴールデンレトリバーとプードルの性格を受け継ぎ、もの覚えがよく、飼い主に従順であるためしつけはしやすいといえるでしょう。
人と過ごすことを好み、トレーニングが得意なことから、盲導犬や介助犬などさまざまな場面で活躍している子も多くいます。
人と過ごすことを好み、トレーニングが得意なことから、盲導犬や介助犬などさまざまな場面で活躍している子も多くいます。
散歩
散歩は1日2回おこないましょう。体のサイズによって1回の散歩時間は異なりますが、各30分~1時間ほどが目安です。
荒天時など散歩に行けない日は室内遊びを多めに取り入れ、運動不足にならないように気を付けてください。
荒天時など散歩に行けない日は室内遊びを多めに取り入れ、運動不足にならないように気を付けてください。
お手入れ
ブラッシング
ゴールデンドゥードルは比較的抜け毛の少ない犬種ですが、長毛でやわらかな被毛は絡まりやすく、毎日のブラッシングは欠かせません。
とくに、カールやウェーブの毛質の子は絡まりやすいので、こまめなブラッシングで被毛のもつれを防ぎ、付着したごみやほこりを取り除いてあげましょう。
とくに、カールやウェーブの毛質の子は絡まりやすいので、こまめなブラッシングで被毛のもつれを防ぎ、付着したごみやほこりを取り除いてあげましょう。
シャンプー
臭いの少ない犬としても人気のゴールデンドゥードルですが、シャンプーは、月に1回が目安です。
定期的にシャンプーすることできれいな被毛が保てますが、頻繁に洗ってしまうと必要な皮脂まで奪ってしまい、肌・被毛トラブルに発展する可能性もあるので注意しましょう。
定期的にシャンプーすることできれいな被毛が保てますが、頻繁に洗ってしまうと必要な皮脂まで奪ってしまい、肌・被毛トラブルに発展する可能性もあるので注意しましょう。
トリミング
ゴールデンドゥードルの被毛は放っておくと伸び続けるので、トリミングサロンなどでカットする必要があります。
毛質によって頻度に若干の違いはあるものの、月に1回を目安におこないましょう。
毛質によって頻度に若干の違いはあるものの、月に1回を目安におこないましょう。
歯磨き
ゴールデンドゥードルに限らず、歯磨きはどの犬種でも必須です。毎日おこなうのが理想ですが、最低でも2日に1回はおこなってください。
爪切り
2週間に1度は爪の長さをチェックし、伸びた爪でケガをしないようにカットしてあげましょう。自宅でのカットが難しい場合は、トリミングと一緒にサロンにお願いすることもできます。
耳掃除
ゴールデンドゥードルは垂れ耳のため、通気性がよくありません。
定期的に耳をチェックし、見える範囲の汚れはやわらかい布などで拭き取ります。同時に、耳周りの被毛も清潔にしておきましょう。
定期的に耳をチェックし、見える範囲の汚れはやわらかい布などで拭き取ります。同時に、耳周りの被毛も清潔にしておきましょう。
ゴールデンドゥードルを飼う際の注意点

運動不足
ゴールデンレトリバーもプードルも、かつては猟犬として活躍していた犬種。活発で運動好きな気質を受け継ぐゴールデンドゥードルには、毎日の運動が欠かせません。
1日2回の散歩に加え、室内遊びを取り入れるのがおすすめです。運動不足やストレス解消、肥満予防のためにも、ときにはドッグランなど思い切り走り回れる場所に連れて行くのもよいでしょう。
日々の生活のなかで運動量が確保できるかという点も、お迎えする前に検討しておきたいところですね。
1日2回の散歩に加え、室内遊びを取り入れるのがおすすめです。運動不足やストレス解消、肥満予防のためにも、ときにはドッグランなど思い切り走り回れる場所に連れて行くのもよいでしょう。
日々の生活のなかで運動量が確保できるかという点も、お迎えする前に検討しておきたいところですね。
飼育環境の整備
比較的体の大きい子が多い犬種なので、ゆとりのある飼育スペースを確保する必要があります。
室内でも活発に動き回ることもあり、誤飲や誤食を防ぐ意味でも物は片付けておきましょう。また、ケガ防止のため、滑りやすい床にはマットなどを敷いておくと安心です。
室内でも活発に動き回ることもあり、誤飲や誤食を防ぐ意味でも物は片付けておきましょう。また、ケガ防止のため、滑りやすい床にはマットなどを敷いておくと安心です。
ゴールデンドゥードルがかかりやすい病気、寿命

愛犬の健康を守るために、犬種ごとにかかりやすい病気を知っておくことも大切です。ミックス犬であるゴールデンドゥードルの場合は、親犬であるゴールデンレトリバーとプードルがかかりやすい病気を覚えておくとよいでしょう。
注意したい病気
膝皿骨脱臼(パテラ)
後ろ脚の膝蓋骨(膝にある皿のような骨)が内側、もしくは外側に外れてしまう状態を指します。原因としては、もともと股関節やその周囲に異常がある先天的なものと、ケガや骨の栄養障害といった後天的なものが挙げられます。
症状は4つの段階に分けられ、無症状から歩行異常や強い痛みを起こすものまでさまざまです。症状やその程度によって治療法が異なりますが、根治を目指す場合には手術が必要です。
床の滑り止めや犬用ステップなど、日ごろから膝に負担のかからないよう配慮することが大切です。すでに発症している場合は、症状の進行を抑えるため体重管理をしっかりおこないます。
症状は4つの段階に分けられ、無症状から歩行異常や強い痛みを起こすものまでさまざまです。症状やその程度によって治療法が異なりますが、根治を目指す場合には手術が必要です。
床の滑り止めや犬用ステップなど、日ごろから膝に負担のかからないよう配慮することが大切です。すでに発症している場合は、症状の進行を抑えるため体重管理をしっかりおこないます。
股関節形成不全
発育の段階で股関節の変形を起こす、大型犬に多い病気です。生後4カ月から12カ月の発症が多いとされています。
遺伝的な要因のほか、栄養の偏りや激しい運動、肥満など関節に負担がかかることで発症することも。腰を左右に振りながら歩く、立ち上がりにくそうにする、散歩中に座ってしまうなど、痛みによってさまざまな症状が見られます。
症状が軽い場合は鎮痛剤の処方やレーザー療法などの治療をおこないますが、症状が改善しない、あるいは症状が重度の場合は外科治療で手術をおこなわなければなりません。
激しすぎる運動に注意し、しっかりと体重管理をすることが病気の予防につながります。
遺伝的な要因のほか、栄養の偏りや激しい運動、肥満など関節に負担がかかることで発症することも。腰を左右に振りながら歩く、立ち上がりにくそうにする、散歩中に座ってしまうなど、痛みによってさまざまな症状が見られます。
症状が軽い場合は鎮痛剤の処方やレーザー療法などの治療をおこないますが、症状が改善しない、あるいは症状が重度の場合は外科治療で手術をおこなわなければなりません。
激しすぎる運動に注意し、しっかりと体重管理をすることが病気の予防につながります。
外耳炎
外耳に起きる炎症で、犬にはよく見られる病気の一つ。
湿気や異物、細菌、真菌、耳ダニなどが主な原因です。耳の皮膚の赤み、耳垢の増加などの症状に加え、かゆみや痛みによって首を頻繁に振る、足で耳をかくといった行動の変化も見られます。
治療は、耳の清浄をおこなったあとに点耳薬を使用するのが一般的ですが、アレルギーがある場合はその治療もおこないます。また、耳ダニが原因の場合は駆虫薬を使用します。
外耳炎の一番の予防は、耳を清潔に保つことです。とくに、耳の通気性が悪い垂れ耳の子や耳毛が多い子は外耳炎にかかりやすいので、日ごろから耳の状態に気を付けてください。
湿気や異物、細菌、真菌、耳ダニなどが主な原因です。耳の皮膚の赤み、耳垢の増加などの症状に加え、かゆみや痛みによって首を頻繁に振る、足で耳をかくといった行動の変化も見られます。
治療は、耳の清浄をおこなったあとに点耳薬を使用するのが一般的ですが、アレルギーがある場合はその治療もおこないます。また、耳ダニが原因の場合は駆虫薬を使用します。
外耳炎の一番の予防は、耳を清潔に保つことです。とくに、耳の通気性が悪い垂れ耳の子や耳毛が多い子は外耳炎にかかりやすいので、日ごろから耳の状態に気を付けてください。
健康寿命を延ばすために
ゴールデンレトリバーの平均寿命は10~12歳、プードルの平均寿命は12~15歳です。これらをふまえると、ゴールデンドゥードルの平均寿命は10~15歳くらいであると予測することができます。
愛犬が長く健康でいられるように、日々の健康管理はしっかりおこないたいものです。
愛犬が長く健康でいられるように、日々の健康管理はしっかりおこないたいものです。
毎日の運動
ゴールデンドゥードルは活発な犬種であるため、十分な運動を必要とします。
毎日の散歩はもちろん、飼い主の時間があるときにはドッグランに連れて行くとよいでしょう。また、飼い主との触れ合いを好むので、一緒に室内遊びをしてあげる時間をつくってあげると喜びます。
毎日の散歩はもちろん、飼い主の時間があるときにはドッグランに連れて行くとよいでしょう。また、飼い主との触れ合いを好むので、一緒に室内遊びをしてあげる時間をつくってあげると喜びます。
食事の管理
食欲旺盛なゴールデンレトリバーの気質を受け継ぐ子もおり、肥満にならないように、食事管理を徹底することも大切です。
体重の増えすぎは骨や関節への負担となるため注意しましょう。
体重の増えすぎは骨や関節への負担となるため注意しましょう。
室温管理
暑さが苦手な犬種なので、エアコンなどで部屋の温度・湿度を管理しましょう。夏場は、愛犬が過ごす場所に、クールマットを敷いてあげるのもおすすめです。
まとめ

賢く温厚な性格で人と過ごすのが好きなゴールデンドゥードルは、家庭犬として人気が高まっているほか、介助犬や盲導犬としても活躍する犬です。ゴールデンレトリバーとプードルのミックス犬であることから、成長過程による変化を楽しめるところも魅力。ゴールデンドゥードルの性格や特徴を知って、楽しいペットライフを過ごしてくださいね。