柴犬の「キツネ顔」と「タヌキ顔」の見分け方

柴犬の見た目は、大きく分けて2種類あります。
縄文時代の祖先犬に近い特徴を持つ「キツネ顔」と、進化の過程で発生した「タヌキ顔」です。それぞれの特徴をご紹介します。
縄文時代の祖先犬に近い特徴を持つ「キツネ顔」と、進化の過程で発生した「タヌキ顔」です。それぞれの特徴をご紹介します。
縄文時代から続く面長の「キツネ顔」

【キツネ顔の柴犬の特徴】
面長で細長い顔がキツネに似ていることから「キツネ顔」と呼ばれるタイプの柴犬で、その魅力はなんといってもワイルドな風貌。すらりと引き締まったスリムな体と大きな歯を持ち、オオカミに近い特徴があります。
体の形や大きさ、骨格が縄文時代の遺跡から発見された犬と似ていることから、「縄文柴」とも呼ばれる種類です。柴犬のなかでも「信州柴」が、とくにこのタイプに近いとされています。
その端正な顔立ちとたたずまいから、世界的なハイブランドのモデルに抜擢された”イケメン”柴犬も登場。キリリとした顔つきはまさにキツネ顔の代表格といえるでしょう。
- 面長
- 額から鼻筋にかけてのラインが浅い
- 歯が大きい
- 体は細身
- 全体的にスタイリッシュな印象
面長で細長い顔がキツネに似ていることから「キツネ顔」と呼ばれるタイプの柴犬で、その魅力はなんといってもワイルドな風貌。すらりと引き締まったスリムな体と大きな歯を持ち、オオカミに近い特徴があります。
体の形や大きさ、骨格が縄文時代の遺跡から発見された犬と似ていることから、「縄文柴」とも呼ばれる種類です。柴犬のなかでも「信州柴」が、とくにこのタイプに近いとされています。
その端正な顔立ちとたたずまいから、世界的なハイブランドのモデルに抜擢された”イケメン”柴犬も登場。キリリとした顔つきはまさにキツネ顔の代表格といえるでしょう。
愛嬌たっぷりな「タヌキ顔」

【タヌキ顔の柴犬の特徴】
近年人気の愛らしい顔立ちの柴犬や豆柴は、いわゆる「タヌキ顔」にあたります。鼻も顔も丸く愛嬌のある顔立ち。まさにタヌキに似た特徴からこのように呼ばれています。
筋肉質で骨格がしっかりとしていますが、このタイプはキツネ顔の縄文柴からの派生タイプと考えられており、「新柴犬」または「弥生柴犬」と呼ばれています。
柴犬のなかでは岐阜県の地犬「美濃柴」がタヌキ顔タイプにあたります。キツネ顔の柴犬に比べると体長が小さく、体重も軽めです。
SNSで世界中から高い人気を集める柴犬も多くはこのタヌキ顔のタイプです。思わず癒やされるまんまる顔や丸いフォルムも人気の理由の一つかもしれませんね。
- 丸顔
- 頬が丸く張っている
- 丸い鼻
- 首が太く、がっしりした体格
- 全体的に丸く愛らしい印象
近年人気の愛らしい顔立ちの柴犬や豆柴は、いわゆる「タヌキ顔」にあたります。鼻も顔も丸く愛嬌のある顔立ち。まさにタヌキに似た特徴からこのように呼ばれています。
筋肉質で骨格がしっかりとしていますが、このタイプはキツネ顔の縄文柴からの派生タイプと考えられており、「新柴犬」または「弥生柴犬」と呼ばれています。
柴犬のなかでは岐阜県の地犬「美濃柴」がタヌキ顔タイプにあたります。キツネ顔の柴犬に比べると体長が小さく、体重も軽めです。
SNSで世界中から高い人気を集める柴犬も多くはこのタヌキ顔のタイプです。思わず癒やされるまんまる顔や丸いフォルムも人気の理由の一つかもしれませんね。
成長すると顔は変わる?
柴犬は、子犬のうちは各パーツが丸かったり、パーツが真ん中に寄っていたりと、いわゆる“幼い顔立ち”です。タヌキ顔はどちらかといえば子犬のころの顔立ちに近いため、子犬のときはタヌキ顔だったのに成長したらキツネ顔になった、ということもあるそうです。
タヌキ顔の柴犬を飼いたいときには、ブリーダーに相談してみるとよいでしょう。
タヌキ顔の柴犬を飼いたいときには、ブリーダーに相談してみるとよいでしょう。
豆柴の顔は?

人気の豆柴は小さな柴犬を交配して繁殖した犬です。今現在、ジャパンケネルクラブ(JKC)では独立した犬種として認められておらず、日本社会福祉愛犬協会(KCジャパン)でのみ認められています。
※ジャパンケネルクラブの血統書上は「柴犬」として発行されます
柴犬同士の交配によって生まれた犬なので、柴犬と同様にキツネ顔とタヌキ顔が存在します。豆柴のタヌキ顔はとくに、成犬になっても子犬のようなかわいらしさを感じられるでしょう。
※ジャパンケネルクラブの血統書上は「柴犬」として発行されます
柴犬同士の交配によって生まれた犬なので、柴犬と同様にキツネ顔とタヌキ顔が存在します。豆柴のタヌキ顔はとくに、成犬になっても子犬のようなかわいらしさを感じられるでしょう。
顔だけでなくしっぽにも種類がある?

実は柴犬はしっぽにも種類があり、その数は15種類にも及びます。
柴犬といえばくるんと巻いたしっぽがキュートですが、昭和初期に発行された文献によれば、巻き尾だけでも「左巻」「右巻」「左二重巻」「右二重巻」「車巻」「半巻」と6種類あり、バリエーション豊かなことがわかります。
ほかにも日本刀からその名が付いた「太刀尾」や「薙刀尾」などがあります。日本犬ならではのネーミングですね。
柴犬といえばくるんと巻いたしっぽがキュートですが、昭和初期に発行された文献によれば、巻き尾だけでも「左巻」「右巻」「左二重巻」「右二重巻」「車巻」「半巻」と6種類あり、バリエーション豊かなことがわかります。
ほかにも日本刀からその名が付いた「太刀尾」や「薙刀尾」などがあります。日本犬ならではのネーミングですね。
まとめ

あなた好みの柴犬はどちらでしたか? 古きよき柴犬の野性的な魅力を残すキツネ顔、愛嬌たっぷり・現代っ子のタヌキ顔。どちらも魅力的で、柴犬ならではの素朴さがたまりませんよね。柴犬を見かけたら、ぜひキツネ顔かタヌキ顔か見分けてみてくださいね。