ポメプーはポメラニアンとプードルのミックス
数あるミックス犬のなかでも人気のポメプー。プーラニアンと呼ばれることもあります。
ポメプーはミックス犬(ハーフ犬)
ポメプーは、『人気犬種ランキング』で常に上位をキープするポメラニアンとプードル(トイプードル)のミックス犬。ポメラニアンもトイプードルも、ポメプー以外にもさまざまなミックス犬の親犬種として選ばれています。
体格、毛質、毛色など、両親の特徴をどのように受け継ぐかで見た目はさまざま。成長するにつれてポメラニアンの特徴が強くなったり、プードルの特徴が強くなったりと変化がみられます。
体格、毛質、毛色など、両親の特徴をどのように受け継ぐかで見た目はさまざま。成長するにつれてポメラニアンの特徴が強くなったり、プードルの特徴が強くなったりと変化がみられます。

▲ポメラニアン

▲プードル
ミックス犬とは?
ミックス犬とは、異なる純血種のかけ合わせで生まれた犬のこと。
「雑種犬」と同じ意味で使われることもありますが、母犬、父犬どちらか一方の品種が不明な「雑種犬」と区別して呼ばれるようになりました。
「雑種犬」と同じ意味で使われることもありますが、母犬、父犬どちらか一方の品種が不明な「雑種犬」と区別して呼ばれるようになりました。
ポメプーの特徴

ポメラニアン、プードルどちらも“飼いやすい”ことで人気の犬種ですが、両親の特徴をどのように受け継ぐかは予測が難しい部分もあります。そんな成長過程での変化が楽しめるのも、ミックス犬の魅力の一つです。
大きさ
ポメプーの成犬時の体重は2~3kg程度。
トイプードルの体重は3kg前後、ポメラニアンは2kg前後が標準ですが、どちらの犬種も体格に差が出やすいので、大きさはあくまで目安として考えましょう。
トイプードルの体重は3kg前後、ポメラニアンは2kg前後が標準ですが、どちらの犬種も体格に差が出やすいので、大きさはあくまで目安として考えましょう。
性格
人懐こく好奇心旺盛なポメラニアン、賢く社交性が高いトイプードルの性格を受け継ぎます。
ただし、ミックス犬に限らず犬の性格には個体差があります。また、環境や飼い主との関係性によって性格が変わることもあります。
ただし、ミックス犬に限らず犬の性格には個体差があります。また、環境や飼い主との関係性によって性格が変わることもあります。
被毛
毛質
ポメラニアンの毛質を受け継げば直毛、トイプードル寄りであれば巻き毛になります。また、直毛と巻き毛の中間ぐらいの毛質もあります。
ポメラニアンはダブルコートで抜け毛が多く、トイプードルはシングルコートで抜け毛が少ないため、どちらの毛質を受け継ぐかで抜け毛の量も異なります。
ポメラニアンはダブルコートで抜け毛が多く、トイプードルはシングルコートで抜け毛が少ないため、どちらの毛質を受け継ぐかで抜け毛の量も異なります。
毛色
ポメラニアンもトイプードルもカラーバリエーションが豊富なので、ポメプーの毛色も多種多様です。
などの毛色があり、成長過程で濃淡が変化することもあるようです。
- ブラック
- アプリコット
- クリーム
- レッド
- ブラック&タン
- オレンジ
- ゴールデン
- ベージュ
などの毛色があり、成長過程で濃淡が変化することもあるようです。
平均価格
当サイトでのポメプーの平均価格は、オスが約17万円、メスが約21万円、全体では約19万円です。
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ポメプーの飼い方

体が小さく、日本の住環境でも飼育しやすいポメプーですが、日常的なしつけやお手入れはどんな犬種であっても必要です。親犬であるポメラニアンとトイプードル、それぞれの飼い方を知っておくのもいいですね。
しつけ
甘えん坊で飼い主に従順なポメプーは、褒めるしつけが効果的。ポメラニアンの人懐っこさとトイプードルの社交性の高さを受け継ぎ、明るい性格の子が多いので、比較的しつけはしやすいでしょう。
一方で、ポメラニアンには繊細な部分もあり、警戒心が強く出ると吠えにつながることがあります。そのため、家の中で日常的に出る音、外の環境、ほかの犬や人に慣れさせるなど、子犬期からの社会化トレーニングも大切です。
一方で、ポメラニアンには繊細な部分もあり、警戒心が強く出ると吠えにつながることがあります。そのため、家の中で日常的に出る音、外の環境、ほかの犬や人に慣れさせるなど、子犬期からの社会化トレーニングも大切です。
散歩
体は小さくとも、遊び好きで活発。散歩は1日2回、それぞれ20分程度おこないましょう。
散歩の時間や運動量に関しては個体差があるため、愛犬の様子を見ながら調整してください。
散歩の時間や運動量に関しては個体差があるため、愛犬の様子を見ながら調整してください。
お手入れ
ブラッシング
どの犬種でも、皮膚の健康や被毛の衛生を保つためのブラッシングは欠かせません。
直毛のポメラニアン、くるくる巻き毛のトイプードル、どちらの毛質も絡みやすいので、基本的には毎日ブラッシングしてあげましょう。
直毛のポメラニアン、くるくる巻き毛のトイプードル、どちらの毛質も絡みやすいので、基本的には毎日ブラッシングしてあげましょう。
シャンプー
ドッグランなどでひどく汚れた場合を除き、シャンプーは月に1回が目安。
シャンプーの頻度が多いと、皮膚トラブルを起こすことがあります。散歩のあとや日常の汚れは、濡れタオルや犬用のウエットシートでやさしく拭いてあげてください。
シャンプーの頻度が多いと、皮膚トラブルを起こすことがあります。散歩のあとや日常の汚れは、濡れタオルや犬用のウエットシートでやさしく拭いてあげてください。
歯磨き
歯磨きは、毎日おこなうのが理想です。
小型犬は口が小さく歯垢がたまりやすい傾向にあります。また、犬は歯石化するスピードが速く、歯石は歯周病を引き起こす原因となります。
歯磨きは、少なくとも2~3日に1回はおこないましょう。
小型犬は口が小さく歯垢がたまりやすい傾向にあります。また、犬は歯石化するスピードが速く、歯石は歯周病を引き起こす原因となります。
歯磨きは、少なくとも2~3日に1回はおこないましょう。
爪切り
爪が伸びすぎると爪が肉球に刺さったり、カーペットなどに引っかかったりして愛犬がケガをする危険があります。
2週間に1回程度は爪の長さをチェックし、少なくとも月に1回は爪切りをしてあげてください。
2週間に1回程度は爪の長さをチェックし、少なくとも月に1回は爪切りをしてあげてください。
ポメプーにカットは必要?
基本的にはトリミングを必要としますが、ポメラニアンの毛質を濃く受け継いでいる場合は不要なケースもあります。愛犬の毛質に合わせて、トリミングが必要かどうかを判断します。
トリミングが不要な子も、おしり周りや足裏のカットは必須。定期的にチェックし、月に一度はカットしましょう。
トリミングが不要な子も、おしり周りや足裏のカットは必須。定期的にチェックし、月に一度はカットしましょう。
ポメプーを飼う際の注意点

ポメプーは初心者でも飼いやすいといわれますが、実際に飼う際にはどのような点に気を付ける必要があるのでしょうか。
吠え癖をつけさせない
親犬のポメラニアンは社交性があり明るい性格ですが、繊細な部分ももち合わせているため警戒心から吠えることがあります。また、愛犬がかわいいからといって、甘やかして育てると要求吠えが癖になることもあります。
子犬のころからいろいろな物や環境に慣れさせて社会性を身に付けること、家族内で決めたルールをしっかり守らせることが大切です。
子犬のころからいろいろな物や環境に慣れさせて社会性を身に付けること、家族内で決めたルールをしっかり守らせることが大切です。
拾い食いに注意
とくに、何でも口にしてしまう子犬期や好奇心旺盛なタイプの子は拾い食いに注意が必要です。
散歩中はもちろん、家の中でも誤飲・誤食の危険があります。愛犬の届く範囲に人間の食べ物は置かないこと、テーブル下に食べ物を落としても放置することのないよう気を付けましょう。
散歩中はもちろん、家の中でも誤飲・誤食の危険があります。愛犬の届く範囲に人間の食べ物は置かないこと、テーブル下に食べ物を落としても放置することのないよう気を付けましょう。
ポメプーがかかりやすい病気、寿命

犬種特有の病気について知っておくことも大切です。ポメプーの場合は、親犬種のポメラニアンとトイプードルがかかりやすい病気を覚えておきましょう。
骨折
「家庭どうぶつ白書2022」(アニコム損害保険)によると、ポメラニアンとトイプードルは他犬種に比べて骨折しやすい犬種です。もっとも多い原因は、転落や飛び降りです。
骨折により患部に痛みが走るとキャンと鳴いたり、抱っこを嫌がったりといった様子がみられます。
ギプスで固定する治療法もありますが、手術が必要になる場合がほとんど。また、外傷などと比べて長い治療期間を要します。
骨折により患部に痛みが走るとキャンと鳴いたり、抱っこを嫌がったりといった様子がみられます。
ギプスで固定する治療法もありますが、手術が必要になる場合がほとんど。また、外傷などと比べて長い治療期間を要します。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨脱臼は膝蓋骨(膝のお皿の骨)が正常な位置から外れてしまう疾患で、ポメラニアン、トイプードルともに好発犬種です。
原因としては成長期に発症する先天的なものと、転落などで膝に極端な負荷がかかることで発症する後天的なものがあります。
膝蓋骨が外れても元に戻せる初期段階では、痛み止めなどの投薬や体重管理などで様子をみます。症状が進行し、膝蓋骨が常に外れた状態の場合は手術が必要です。
原因としては成長期に発症する先天的なものと、転落などで膝に極端な負荷がかかることで発症する後天的なものがあります。
膝蓋骨が外れても元に戻せる初期段階では、痛み止めなどの投薬や体重管理などで様子をみます。症状が進行し、膝蓋骨が常に外れた状態の場合は手術が必要です。
気管虚脱
気管虚脱はポメラニアンがかかりやすい病気で、気管の変形により呼吸障害が表れます。
激しい運動や首輪などによって気管が圧迫され、「ガーガー」とアヒルのように喉が鳴ることがあります。重度になると、呼吸困難や失神を起こすことも。
症状が軽い場合は投薬による内科的治療をおこないますが、症状が重い場合や根治を目指す場合は手術が必要です。
激しい運動や首輪などによって気管が圧迫され、「ガーガー」とアヒルのように喉が鳴ることがあります。重度になると、呼吸困難や失神を起こすことも。
症状が軽い場合は投薬による内科的治療をおこないますが、症状が重い場合や根治を目指す場合は手術が必要です。
白内障
白内障は目の中でレンズの役割をする水晶体が白く濁ってしまう病気で、トイプードルが発症しやすい傾向にあります。
視覚に影響を及ぼすため壁や物にぶつかるという様子がみられ、進行すると失明する可能性もあります。
初期段階では点眼薬の投与などがおこなわれますが、白く濁った水晶体を元に戻すことはできません。根治を望む場合は、専門医による手術が必要です。
視覚に影響を及ぼすため壁や物にぶつかるという様子がみられ、進行すると失明する可能性もあります。
初期段階では点眼薬の投与などがおこなわれますが、白く濁った水晶体を元に戻すことはできません。根治を望む場合は、専門医による手術が必要です。
健康寿命を延ばすために
親犬であるポメラニアンとプードルの平均寿命を参考にすると、ポメプーの平均寿命は13~15歳くらいであると予測できます。
日ごろのお世話と健康状態に気を配ることで、愛犬を長生きさせることができます。
日ごろのお世話と健康状態に気を配ることで、愛犬を長生きさせることができます。
参考文献
アニコム 家庭どうぶつ白書(https://www.anicom-page.com/hakusho/)
食事の管理
手足が細く、骨折や膝蓋骨脱臼を起こしやすいので体重が重くなると負担になります。ごはんやおやつの与えすぎには注意しましょう。
適度な運動
運動量はそれほど必要としませんが、ストレス発散のためにも適度な運動は必要です。
デンタルケア
小型犬は歯周病になりやすい傾向にあるため、歯磨きはできるだけ毎日おこなってあげましょう。
子犬のころから口周りを触ること、歯磨きに慣れさせることが大切です。
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まとめ

ぬいぐるみのような愛らしさをもつポメプーは、ミックス犬のなかでも人気の種類です。毛質や毛色、顔や体の特徴もさまざまで、成長するにつれてその子だけの個性が出てきます。純血種のようにしつけ法などのマニュアルはありませんが、お世話をしていくなかで愛犬に合った育て方は見つかります。ポメプーを迎え入れる予定のある方は、今回の記事を参考にしてみてくださいね。