シェパードの種類は?

シェパード(shepherd)には「羊飼い」、「羊の世話をする人」という意味があります。
「シェパード・ドッグ」とは、羊飼いの犬、すなわち「牧羊犬」という意味です。
世界的にみると60種類以上ものシェパードが存在します。
なかでも、代表的なシェパードといえば
・ジャーマン・シェパード・ドッグ
・ホワイト・シェパード・ドッグ
・オーストラリアン・シェパード・ドッグ
などがいます。
これらのシェパード・ドッグは、名前の通り牧羊犬として活躍した歴史をもつ犬もいれば、そうでないものもいます。
1犬種ずつ詳しく見てみましょう。
「シェパード・ドッグ」とは、羊飼いの犬、すなわち「牧羊犬」という意味です。
世界的にみると60種類以上ものシェパードが存在します。
なかでも、代表的なシェパードといえば
・ジャーマン・シェパード・ドッグ
・ホワイト・シェパード・ドッグ
・オーストラリアン・シェパード・ドッグ
などがいます。
これらのシェパード・ドッグは、名前の通り牧羊犬として活躍した歴史をもつ犬もいれば、そうでないものもいます。
1犬種ずつ詳しく見てみましょう。
代表的なシェパード
ジャーマン・シェパード・ドッグ

おそらく最も有名なシェパードといえる、ジャーマンシェパード。
牧羊犬のオールド・ジャーマン・シェパード・ドッグをもとに、1800年代に軍用犬として作出された犬種です。
体高:オス60~65cm、メス55~60cm
体重:オス30~40kg、メス22~32kg
体長が体高より長く、筋肉質でがっしりとした体型をしています。
腰が下がったようなフォルムと大きな立ち耳が特徴です。
毛色は、ウルフといわれるグレーやブラックの単色のほかに、ブラック地にブラウンやイエロー、グレーなどの色のマーキングが入るものがあります。
牧羊犬のオールド・ジャーマン・シェパード・ドッグをもとに、1800年代に軍用犬として作出された犬種です。
- 特徴
体高:オス60~65cm、メス55~60cm
体重:オス30~40kg、メス22~32kg
体長が体高より長く、筋肉質でがっしりとした体型をしています。
腰が下がったようなフォルムと大きな立ち耳が特徴です。
毛色は、ウルフといわれるグレーやブラックの単色のほかに、ブラック地にブラウンやイエロー、グレーなどの色のマーキングが入るものがあります。
- 性格
見知らぬ人には警戒心が強いものの、家族に対しては従順で愛情深い性格です。
高い知性、理解力、洞察力、忍耐力をもつため、しっかりとトレーニングをおこなうことで、持ち前の力を発揮してくれるでしょう。
ホワイト・シェパード・ドッグ

もともとはジャーマンシェパードから生まれた白い毛の個体だった、ホワイト・シェパード・ドッグ。
白い犬は番犬に適さないという理由によりジャーマンシェパードとして認められず、一時は絶滅の危機に陥りました。
その後、愛好家たちのサポートもありながら積極的な繁殖や保存活動がすすめられ、徐々に頭数が復活します。
日本では2001年に日本ホワイトシェパード犬協会が設立され、2004年にはJKCの公認犬種として登録されました。
ホワイトシェパードは、スイス原産のホワイト・スイス・シェパード・ドッグのほかに、アメリカ・カナダ原産のアメリカン・カナディアン・ホワイト・シェパードも存在します。
体高:オス60~66cm、メス55~61cm
体重:オス30~40kg、メス25~35kg
体つきやサイズはジャーマンシェパードとほぼ同じ。
認められている毛色はホワイトのみです。
白い犬は番犬に適さないという理由によりジャーマンシェパードとして認められず、一時は絶滅の危機に陥りました。
その後、愛好家たちのサポートもありながら積極的な繁殖や保存活動がすすめられ、徐々に頭数が復活します。
日本では2001年に日本ホワイトシェパード犬協会が設立され、2004年にはJKCの公認犬種として登録されました。
ホワイトシェパードは、スイス原産のホワイト・スイス・シェパード・ドッグのほかに、アメリカ・カナダ原産のアメリカン・カナディアン・ホワイト・シェパードも存在します。
- 特徴
体高:オス60~66cm、メス55~61cm
体重:オス30~40kg、メス25~35kg
体つきやサイズはジャーマンシェパードとほぼ同じ。
認められている毛色はホワイトのみです。
- 性格
ジャーマンシェパードよりも友好的といわれており、子どものいる家庭や多頭飼いにも向いています。
オーストラリアン・シェパード・ドッグ

犬種名に「オーストラリアン」と付いていますが、アメリカ原産の牧羊犬です。
犬種名については、1800年代にオーストラリアからアメリカへやってきた羊飼いが名付けたといわれています。
体高:オス51~58cm、メス46~53cm
体重:オス22~30kg、メス18~25kg
筋肉質でしなやかな体と、ぺたんと折れた大きな垂れ耳が特徴です。
毛色はブラック、レッド、ブルーマール、レッドマールの4色があります。
マールとは、大理石のような独特なマーブル模様のことです。
4種の毛色にはそれぞれ白い斑模様が入るタイプと入らないタイプがあり、さらに、タンまたはカッパー(褐色)のポイント模様が入る場合もあるなど、バリエーション豊かです。
オーストラリアンシェパードのマールは、年齢とともに色が濃くなるといいう特徴があります。
犬種名については、1800年代にオーストラリアからアメリカへやってきた羊飼いが名付けたといわれています。
- 特徴
体高:オス51~58cm、メス46~53cm
体重:オス22~30kg、メス18~25kg
筋肉質でしなやかな体と、ぺたんと折れた大きな垂れ耳が特徴です。
毛色はブラック、レッド、ブルーマール、レッドマールの4色があります。
マールとは、大理石のような独特なマーブル模様のことです。
4種の毛色にはそれぞれ白い斑模様が入るタイプと入らないタイプがあり、さらに、タンまたはカッパー(褐色)のポイント模様が入る場合もあるなど、バリエーション豊かです。
オーストラリアンシェパードのマールは、年齢とともに色が濃くなるといいう特徴があります。
- 性格
とても活発で遊び好きなので、十分な運動量が必要な犬種です。
珍しいシェパード
ベルジアン・シェパード・ドッグ

さまざまなタイプのシェパードが混在した1800年代の終わりごろ、ベルギーを原産とする牧羊犬のベルジアン・シェパード・ドッグが、被毛の特徴から4種類に分類されはじめました。
確立された4犬種について、詳しく見ていきましょう。
確立された4犬種について、詳しく見ていきましょう。
グローネンダール

グローネンダール村で多く飼育されていたベルジアンです。
体高:オス60~66cm、メス56~62cm
体重:オス25~30kg、メス20~25kg
引き締まっていて力強い、スクエア型の体型をしています。
ピンと立った大きな耳と、ふさふさの立派なしっぽが印象的です。
許容されている毛色はブラックのみとなっています。
- 特徴
体高:オス60~66cm、メス56~62cm
体重:オス25~30kg、メス20~25kg
引き締まっていて力強い、スクエア型の体型をしています。
ピンと立った大きな耳と、ふさふさの立派なしっぽが印象的です。
許容されている毛色はブラックのみとなっています。
- 性格
愛情深い性格で、子どもの面倒を見るのも好きだといわれています。
また、身体能力が高く、運動量も非常に多い犬種です。
タービュレン

タービュレン村原産のベルジアンです。
体高:オス60~66cm、メス56~62cm
体重:オス25~30kg、メス20~25kg
体型や特徴など、被毛の色以外はグローネンダールとほぼ同じです。
毛色はブラックマスクを基本に、フォーン(暖色系の濃茶)にブラックオーバーレイ(毛先が黒い毛)、または淡いイエローにブラックオーバーレイが許容されています。
- 特徴
体高:オス60~66cm、メス56~62cm
体重:オス25~30kg、メス20~25kg
体型や特徴など、被毛の色以外はグローネンダールとほぼ同じです。
毛色はブラックマスクを基本に、フォーン(暖色系の濃茶)にブラックオーバーレイ(毛先が黒い毛)、または淡いイエローにブラックオーバーレイが許容されています。
- 性格
運動能力が高いので、一緒にドッグスポーツを楽しむのもおすすめ。
マリノア

4犬種のなかで、唯一の短毛種のベルジアン。
体高:オス60~66cm、メス56~62cm
体重:オス25~30kg、メス20~25kg
毛色はフォーンにブラックオーバーレイで、ブラックマスクがみられます。
タービュレンと同じ毛色ですが、マリノアは短毛のため、また違った印象になっています。
筋肉質な体と長い足、大きな立ち耳が特徴です。
- 特徴
体高:オス60~66cm、メス56~62cm
体重:オス25~30kg、メス20~25kg
毛色はフォーンにブラックオーバーレイで、ブラックマスクがみられます。
タービュレンと同じ毛色ですが、マリノアは短毛のため、また違った印象になっています。
筋肉質な体と長い足、大きな立ち耳が特徴です。
- 性格
運動能力に関しては、4犬種のなかで最も高いといわれています。
忠誠心と能力の高さから、海外では警察犬としても活躍している犬種です。
ラケノア

ベルギーのレーケンセ地方出身で、ラフ(粗毛)をまとったベルジアン。
体高:オス60~66cm、メス56~62cm
体重:オス25~30kg、メス20~25kg
ラフとは、雨風や雪、砂嵐から守ってくれる丈夫で耐久性ある被毛のことをいいます。
毛色はフォーンで、マズルとしっぽにわずかにブラックオーバーレイがみられます。
- 特徴
体高:オス60~66cm、メス56~62cm
体重:オス25~30kg、メス20~25kg
ラフとは、雨風や雪、砂嵐から守ってくれる丈夫で耐久性ある被毛のことをいいます。
毛色はフォーンで、マズルとしっぽにわずかにブラックオーバーレイがみられます。
- 性格
非常にフレンドリーで、ほかの動物や子ども、初対面の人と親しくなれます。
アナトリアン・シェパード・ドッグ

6000年前にすでに存在した超古代犬種が、アナトリアンのもとになっているといわれています。
体高:オス73.7cm前後、メス68.6cm前後
体重:オス49.9~68kg、メス36.3~54.4kg
平均体重が50kgを超える超大型犬で、足が長く、骨太でたくましい体が印象的です。
短毛種で、毛色はウィートン(小麦色)やフォーンに、耳やマズルにブラックが入ります。
独立心と警戒心が強いしっかり者ですが、おっとりした一面もあります。
- 特徴・性格
体高:オス73.7cm前後、メス68.6cm前後
体重:オス49.9~68kg、メス36.3~54.4kg
平均体重が50kgを超える超大型犬で、足が長く、骨太でたくましい体が印象的です。
短毛種で、毛色はウィートン(小麦色)やフォーンに、耳やマズルにブラックが入ります。
独立心と警戒心が強いしっかり者ですが、おっとりした一面もあります。
コーカシアン・シェパード

ロシアのコーカサス地方原産のシェパードです。
犬種の歴史についてはわかっていないことも多いですが、オオカミやマスティフの血を引く護畜犬で、紀元前から存在していたのではないかといわれています。
体高:58.4~76.2cm
体重:44.9~77.1kg
被毛は厚いダブルコートになっていて防寒性が高く、ボリュームがあります。
毛色は明るいグレーを基調に、さまざまな色や模様がみられるなど、バリエーション豊かです。
勇敢な性格で、自立心があるため、しつけはしっかりとおこなう必要があります。
犬種の歴史についてはわかっていないことも多いですが、オオカミやマスティフの血を引く護畜犬で、紀元前から存在していたのではないかといわれています。
- 特徴・性格
体高:58.4~76.2cm
体重:44.9~77.1kg
被毛は厚いダブルコートになっていて防寒性が高く、ボリュームがあります。
毛色は明るいグレーを基調に、さまざまな色や模様がみられるなど、バリエーション豊かです。
勇敢な性格で、自立心があるため、しつけはしっかりとおこなう必要があります。
ダッチ・シェパード

虎模様が印象的な、オランダ原産のシェパード。
古くから牧羊犬として活躍していた犬が、先祖犬といわれています。
体高:54.6~62.2cm
体重:19~34kg
ブリンドル(虎模様)は、ゴールドが地色のものと、シルバーが地色になっているものの、2タイプが存在します。
被毛の長さは長毛、短毛、ワイヤー(ラフ)と3タイプあり、いずれもダブルコート種です。
性格は明るく活発で、飼い主とともに作業をおこなうことを好みます。
賢く、運動能力も高いので、警察犬としても活躍しています。
古くから牧羊犬として活躍していた犬が、先祖犬といわれています。
- 特徴・性格
体高:54.6~62.2cm
体重:19~34kg
ブリンドル(虎模様)は、ゴールドが地色のものと、シルバーが地色になっているものの、2タイプが存在します。
被毛の長さは長毛、短毛、ワイヤー(ラフ)と3タイプあり、いずれもダブルコート種です。
性格は明るく活発で、飼い主とともに作業をおこなうことを好みます。
賢く、運動能力も高いので、警察犬としても活躍しています。
セントラル・アジアン・シェパード・ドッグ

4000年前には既に存在していた古代犬種が、セントラル・アジアン・シェパード・ドッグの起源と考えられています。
体高:64.8~69.9cm
体重:39.9~49.9kg
骨太でたくましく、非常に力が強い超大型犬です。
頑丈で大きな体、あごの下のたるみが特徴といえます。
毛色はホワイト、ブラック、グレー、ストロー(麦色)、ジンジャー(さび色)、グレーブラウン、ブリンドル、パイボールドと、多くのバリエーションがあります。
独立心や警戒心が高い一方で、飼い主や家族の前では穏やかな性格です。
- 特徴・性格
体高:64.8~69.9cm
体重:39.9~49.9kg
骨太でたくましく、非常に力が強い超大型犬です。
頑丈で大きな体、あごの下のたるみが特徴といえます。
毛色はホワイト、ブラック、グレー、ストロー(麦色)、ジンジャー(さび色)、グレーブラウン、ブリンドル、パイボールドと、多くのバリエーションがあります。
独立心や警戒心が高い一方で、飼い主や家族の前では穏やかな性格です。
ボヘミアン・シェパード・ドッグ

原産地チェコとボスニア・ヘルツェゴビナで人気の高い牧羊犬です。
ジャーマンシェパードの原種であるオールドジャーマンシェパードの作出にかかわった犬種といわれており、ジャーマンシェパードはボヘミアンシェパードの血を受け継いでいます。
体高:オス52.1~55.1cm、メス49cm~52.1cm
体重:オス18.6~27.2kg、メス16.8~24kg
毛色はブラック&タンで、大きな立ち耳と、筋肉質で引き締まった体が特徴的です。
学習能力と身体能力の高さから、原産地では警察犬や介助犬として活躍しています。
ジャーマンシェパードの原種であるオールドジャーマンシェパードの作出にかかわった犬種といわれており、ジャーマンシェパードはボヘミアンシェパードの血を受け継いでいます。
- 特徴・性格
体高:オス52.1~55.1cm、メス49cm~52.1cm
体重:オス18.6~27.2kg、メス16.8~24kg
毛色はブラック&タンで、大きな立ち耳と、筋肉質で引き締まった体が特徴的です。
学習能力と身体能力の高さから、原産地では警察犬や介助犬として活躍しています。
まとめ

働く犬として有名なシェパードは、聡明であらゆる能力に長けており、エリート犬と表現されることもある犬種です。
甘えん坊で、人と一緒に過ごすことを好むので、家族の一員として大切なパートナーとなってくれるでしょう。
甘えん坊で、人と一緒に過ごすことを好むので、家族の一員として大切なパートナーとなってくれるでしょう。