ゴールデンレトリバーの特徴

3頭のゴールデンレトリバーの子犬

大きさ

ゴールデンレトリバーの標準体高はオスが58.4~61cm、メスが54.6~57.2cmとされており、メスがやや小さめです。
体重はオス29.5~34kg、メスが24.9~29.5kgと、たくましい体つきです。頭部はやや大きめ、体格は均整がとれ、しっかりとしています。

日本では大型犬とされていますが、海外では中型犬に分類されることもあります。

性格

ゴールデンレトリバーは大変人懐っこく愛情深い性格をしています。賢く、社交的で、比較的飼いやすい犬種です。

ほかの犬や動物に優しく、子ども好きでもあります。神経質になったり攻撃的になったりすることも少ないため、大型犬ではありますが、小さな子どもがいる家庭にも向いている犬種といえます。

もともと鳥猟犬として活躍していた犬で、人と行動をともにし、ハンターが撃ち落とした水鳥を回収するといった作業をしていました。そのため、飼い主と一緒になにか作業や仕事をすることが好きで、現在では盲導犬や警察犬として多くのゴールデンレトリバーが活躍しています。

毛色

JKCで認められている毛色はゴールドまたはクリームの色調です。
茶色に近いゴールドから明るいゴールド、ホワイトに近いクリーム色など、濃淡の幅は広く、多くの色が存在します。

JKCの基準では胸部分に入るわずかな白毛が認められている以外、単色であることとされています。また、レッドやマホガニーのような濃い色は認められていません。

平均価格

当サイトでのゴールデンレトリバーの平均価格は、オスが約27万円、メスが約31万円、全体では約29万円です。

ゴールデンレトリバー

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ゴールデンレトリバー

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ゴールデンレトリバー

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ゴールデンレトリバー

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ゴールデンレトリバー

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ゴールデンレトリバー

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ゴールデンレトリバーの飼い方

ボール遊びをするゴールデンレトリバー

しつけ

聡明で学習能力が高いゴールデンレトリバーは、しつけがしやすい犬種です。
人に褒められるのが好きな犬種なので、褒めて伸ばすしつけが向いています。

おとなしい性格の犬種ですが、子犬から若犬(1~2歳くらい)まではやんちゃで興奮しやすいところがあります。
子犬のうちはじゃれてくる姿がかわいく、痛みもないため、なんでも許してしまうシーンが多いかもしれません。しかしゴールデンレトリバーは成長すれば体は大きく、力も強くなります。そのままにしておくと家族や誰かにケガをさせてしまう可能性がでてきます。飛びつきや甘噛みなどのしつけは子犬のころから徹底しましょう。

人の手や足を甘噛みしてきたときは、おもちゃなど噛んでもよい代わりのものを与え、人の手足で遊ぶことを覚えさせないことが大切です。
持ってこい遊びも大好きな犬種ですので、遊びやゲーム要素を取り入れたトレーニングもよいでしょう。

「マテ」「オスワリ」「ハウス」などはなるべく早く覚えてもらいたいコマンドです。
名前を呼び、アイコンタクトをおこなったあとにコマンドを出しましょう。

ゴールデンレトリバーは人から指示をもらうこと、褒められることが大好きです。
社会化期、または家にやって来たその日から、できるだけ早くトレーニングを開始すればスムーズに習得してくれるでしょう

散歩

多くの運動が必要な犬種です。
散歩は1日2回、各1時間程度が目安となります。

毎日の散歩に加え、思いっきり走り回れるドッグランに連れて行くのもいいでしょう。また、泳ぎが得意な子が多いので、専用プールなどに連れて行くのもおすすめです。

お手入れ

ブラッシング

ゴールデンレトリバーは長毛でダブルコート種です。熱がこもりやすく、抜け毛も多いので、ブラッシングはスキンシップも兼ねて毎日丁寧におこないましょう。

毛の生え変わり時期である換毛期はブラッシングの回数を増やすなどして対策します。
ゴールデンレトリバーの被毛は毛玉ができやすい毛質です。おなかや脇、耳まわりなど毛が絡まりやすい場所は、とくに念入りにブラッシングするようにしてください。

シャンプー

シャンプーは月1回が目安です。丁寧に洗い、地肌までしっかり乾かしましょう。
大型犬のシャンプーはなかなかの重労働のため、動物病院やサロンなど、プロにお願いするのもおすすめです。

カットは不要な犬種ですが、長毛種のため、おなかやおしり、足まわりなど、汚れやすいところを軽くカットすることがあります。

歯磨き

犬の口内では、ついた歯垢は3日で歯石になるといわれています。
毎日磨くのが理想ですが、どうしても難しい場合でも、2~3日に1回は磨くようにしましょう。
子犬のころから口周りを触れるよう、慣れさせておくのがポイントです。

爪切り

2週間に1回程度、爪の長さをチェックしましょう。
毎日の散歩である程度は削れますがそれだけでは不十分です。また、地面にあたらない爪(狼爪)もあるので、すべての爪を忘れずにチェックしましょう。

爪の伸びすぎはケガをしてしまったりや歩き方がおかしくなり、足腰に余計な負担がかかってしまったりするので注意が必要です。

ゴールデンレトリバーを飼う際の注意点

フードボールを咥えるゴールデンレトリバー

誤飲誤食

ゴールデンレトリバーは口が大きく、好奇心旺盛な性格のため、ボールや靴下などで遊んでいるうちにうっかり飲み込んでしまうという誤飲誤食事故が非常に多い犬種です。

子犬であっても割と大きなものを飲みこめてしまいます。おもちゃは遊び終わったら必ず片付け、犬が届かない場所に置くように習慣付けましょう。

おもちゃのほか、電気コードや靴、ごみ袋などにも注意が必要です。片付けたり隠したりするだけでなく、仕切りやゲートなどを設置して、侵入できないスペースをつくる方法もおすすめです。

肥満

ゴールデンレトリバーは食欲旺盛で食べることが大好きです。肥満になりやすいので、食事の量とカロリーに気を付けましょう。
物足りないようでしたら1回の量を減らし食事回数を増やしたり、白湯やだしでふやかしたりしてみましょう。
カロリーはしつけで使用するおやつも含めて計算することを忘れずに。

ゴールデンレトリバーがかかりやすい病気、寿命

伏せをするゴールデンレトリバー

注意したい病気

股関節形成不全

大型犬に多く見られる病気で、股関節の発育に異常があらわれ、歩行障害などの症状が出る病気です。
子犬のころに発症することもあり、症状も後ろ足の片方だけに表れる場合と、後ろ足両方に表れる場合があります。
症状が進行すると歩行困難となり、手術が必要になることも。

愛犬が散歩を嫌がったり足をひきずったり、うさぎ跳びのような走り方をしたりしたら要注意です。前兆症状の可能性があるので、すぐに動物病院へ相談に行きましょう。

胃捻転

ゴールデンレトリバーをはじめ、大型犬によくみられる病気です。胃がねじれてしまうことで発症し、対応が遅れると最悪死に至ることもあります。

早食いや食後すぐの運動、ストレスや老化現象などが原因といわれています。発症から時間が経つにつれ重症化するため早期発見、早期治療が大切です。

悪性腫瘍

ゴールデンレトリバーは骨肉腫などの悪性腫瘍ができやすいといわれています。
骨肉腫は手足にできやすく、痛みを伴うため、患部を触ると怒ったり嫌がったりするようになります。また、腫れもあるため、毎日のブラッシングやボディチェックで早期発見につとめましょう。

年に一度の定期健康診断もおすすめです。

健康寿命を延ばすために

ゴールデンレトリバーの平均寿命は10.7歳です。
愛犬に長生きしてもらえるよう、適切な食事や運動などの健康管理を日ごろからしっかりおこないましょう。
参考文献
アニコム 家庭どうぶつ白書(https://www.anicom-page.com/hakusho/

毎日の運動

多くの運動量が必要な犬種です。
散歩は毎日欠かさず行きましょう。1日2回、各1時間を目安に、散歩のほかにドッグランなどで思いっきり走れる時間をつくってあげましょう。

運動不足は体にも心にもよくありません。ストレスなく健康的に過ごしてもらうためにも散歩時間はしっかりと確保しましょう。

床の滑り止め

フローリングなど滑りやすい床は足腰に負担をかけ、病気のリスクも高まります。フロアマットやジョイントマットなどを使用し、滑らないように工夫しましょう。

室温管理

暑さに弱い犬種ですので夏場は冷房が必須です。さらに、サークルや就寝場所などは直射日光があたらず、風通しがよいところに設置するようにしましょう。

ゴールデンレトリバーのルーツ

2頭のゴールデンレトリバーの子犬
ゴールデンレトリバーの起源ですが、イギリスで発達した犬種であるということ以外、ほとんどわかっていません。

1800年代、イギリスのブライトンで講演していたロシアサーカス団にいた8頭の犬をイギリスの貴族が買い取り、交配を重ねて作出した犬がゴールデンレトリバーの祖先犬となったという説があります。

もうひとつ、1865年にイギリスの貴族が購入したウェービーコーテッドレトリーバーから生まれた「黄色い毛色の子犬」が始祖になったという説もあります。

1900年頃から「イエローレトリバー」や「ゴールデンレトリバー」と呼ばれはじめ、1920年に「ゴールデンレトリバー」という犬種名に統一されました。

まとめ

走るゴールデンレトリバー
大型犬のなかでも1,2位を争うほど人気が高い、ゴールデンレトリバー。パワフルで遊ぶのが大好きなゴールデンレトリバーはキャンプや旅行などを一緒に楽しめる最高のパートナーとなるでしょう。
しかし、大型犬ゆえに、多くの運動量を必要とします。
家族として迎える前に、散歩時間をどれくらい確保できるか、どのくらい一緒に遊んであげられるか、しっかりと考えましょう。