犬ってどうして臭いの? 原因はどこ?

まずは犬がなぜ臭いのか、そしてどこがにおうのかといった、基本的な仕組みを知っておきましょう。
犬が臭い原因として考えておくべきポイントとしては、主に以下の4つが挙げられます。
犬が臭い原因として考えておくべきポイントとしては、主に以下の4つが挙げられます。
口臭
犬のにおいとして、もっとも原因になりやすいのが口臭です。口臭のケアをおこなうことは飼い主にとっての大切な役割でもあります。
口臭の原因となる細菌を放置していると炎症を引き起こし、健康上のリスクも生じやすくなるため、注意しなければなりません。
また、何らかの疾患が口臭の原因になる場合も多いため、においの種類に異変を感じたときには、病院で検査を受けてみることをおすすめします。
腎臓や肝臓に問題があったり、糖尿病を発症したりするときにも、症状の一つとして口臭が確認されることは珍しくありません。
口臭の原因となる細菌を放置していると炎症を引き起こし、健康上のリスクも生じやすくなるため、注意しなければなりません。
また、何らかの疾患が口臭の原因になる場合も多いため、においの種類に異変を感じたときには、病院で検査を受けてみることをおすすめします。
腎臓や肝臓に問題があったり、糖尿病を発症したりするときにも、症状の一つとして口臭が確認されることは珍しくありません。
体臭
犬は、全身から分泌される汗も、においの原因の一つになっています。
犬には、エクリン腺とアポクリン腺という2つの汗腺があります。
エクリン腺はさらさらしたと汗が分泌されるもので、犬の足裏や鼻先などの一部分のみに存在します。一方アポクリン腺から分泌される汗は、脂質やタンパク質を多く含み、強烈なにおいを発するのが特徴です。
さらにこのアポクリン腺は、人間の場合、脇などの一部分にしかないのですが、犬は全身に存在するため、強烈なにおいを発するのです。
犬には、エクリン腺とアポクリン腺という2つの汗腺があります。
エクリン腺はさらさらしたと汗が分泌されるもので、犬の足裏や鼻先などの一部分のみに存在します。一方アポクリン腺から分泌される汗は、脂質やタンパク質を多く含み、強烈なにおいを発するのが特徴です。
さらにこのアポクリン腺は、人間の場合、脇などの一部分にしかないのですが、犬は全身に存在するため、強烈なにおいを発するのです。
耳
耳が長い犬種の場合、耳の中が蒸れやすくなるため、そこから強いにおいが発生することがあります。
また、注意しなければならないのは、病気に起因する耳のにおいです。
中耳炎や外耳炎などの発症や、ケガが原因で耳からにおいがする場合もありますので、この点にも十分注意しましょう。
また、注意しなければならないのは、病気に起因する耳のにおいです。
中耳炎や外耳炎などの発症や、ケガが原因で耳からにおいがする場合もありますので、この点にも十分注意しましょう。
肛門腺
犬には、おしりの穴周辺に肛門腺という部位が存在します。
そこに分泌液がたまりやすい構造になっており、かつ分泌液自体が強烈なにおいを発するため、犬が臭いと感じる原因の一つになっています。
そこに分泌液がたまりやすい構造になっており、かつ分泌液自体が強烈なにおいを発するため、犬が臭いと感じる原因の一つになっています。
においは気になるけど、犬を飼いたい! 対策方法は?

犬を飼ううえでは、これらのにおいに付き合いながら生活しなければなりません。
少しでも臭いにおい避けたいという場合に、どんな対策が効果的なのか紹介します。
少しでも臭いにおい避けたいという場合に、どんな対策が効果的なのか紹介します。
犬自体のにおい
においの発生源が犬である以上、できるだけ犬自体の臭さを抑制することが最大の対策方法です。
この場合に有効な対策は主に2種類なので、しっかりと意識しながら対処しましょう。
この場合に有効な対策は主に2種類なので、しっかりと意識しながら対処しましょう。
シャンプー
犬の体の構造上、完全ににおいをなくすことは不可能ですが、丁寧なシャンプーで臭さを軽減させることは可能です。
汚れている部分を自宅でこまめに洗ってあげたり、たまにトリミングサロンに連れて行ったりしながら、常に清潔を保ちましょう。
ただし、ゴシゴシと洗いすぎると、皮脂を傷付けてしまうおそれがあります。
洗いすぎが原因で、むしろ体臭を悪化させるリスクもありますので、過度なシャンプーは避けましょう。
汚れている部分を自宅でこまめに洗ってあげたり、たまにトリミングサロンに連れて行ったりしながら、常に清潔を保ちましょう。
ただし、ゴシゴシと洗いすぎると、皮脂を傷付けてしまうおそれがあります。
洗いすぎが原因で、むしろ体臭を悪化させるリスクもありますので、過度なシャンプーは避けましょう。
グルーミング(ブラッシング)スプレー
ブラッシングのときに専用のスプレーを併用することで、サラサラな毛並みにしながら体臭を抑制できます。
さまざまな商品が販売されているので、はじめのうちは香りが強すぎず、体に負担がかからない無香料・低刺激のタイプを選びましょう。
普段のブラッシングだけでなく、シャンプー後にリンス感覚で使用するのもオススメです。
さまざまな商品が販売されているので、はじめのうちは香りが強すぎず、体に負担がかからない無香料・低刺激のタイプを選びましょう。
普段のブラッシングだけでなく、シャンプー後にリンス感覚で使用するのもオススメです。
部屋のにおい
においは、部屋そのものにこもってしまうことも多いので、便利なグッズを使いながら対策するのがおすすめです。
掃除方法だけではなく、日用品として購入できるものから本格的な家電まで、購入を検討すべきアイテムを知っておきましょう。
掃除方法だけではなく、日用品として購入できるものから本格的な家電まで、購入を検討すべきアイテムを知っておきましょう。
こまめなトイレ掃除
まずはにおいが発生しやすいトイレ掃除をこまめにおこなうことが大切です。トイレそのものだけではなく、その周りにある家具や床、そして壁といった場所にも糞尿の悪臭が移りやすいです。
トイレ掃除をするときには、周辺も含めて掃除することがポイント。万が一に備え、消臭スプレーや洗剤を使う場合は、犬が舐めても安全な成分のものを選びましょう。
また、クエン酸はおしっこに対しての消臭効果があり、犬にも安全な成分ですので、トイレ周りの掃除にはおすすめです。
トイレ掃除をするときには、周辺も含めて掃除することがポイント。万が一に備え、消臭スプレーや洗剤を使う場合は、犬が舐めても安全な成分のものを選びましょう。
また、クエン酸はおしっこに対しての消臭効果があり、犬にも安全な成分ですので、トイレ周りの掃除にはおすすめです。
消臭剤
一般的な雑貨店や日用品売り場で販売されている消臭剤は、部屋の犬臭さをなくすために大いに役立ちます。
犬が倒してしまっても液体が漏れ出さないよう、固形やジェルタイプの消臭剤を選ぶのがおすすめです。
犬が倒してしまっても液体が漏れ出さないよう、固形やジェルタイプの消臭剤を選ぶのがおすすめです。
空気清浄機
空気清浄機を利用すると、部屋の悪臭を取り除き、新鮮できれいな空気に入れ替えられます。
また、加湿機能搭載の商品を選ぶことで、犬が快適に過ごせる環境を整えやすくなることもメリットです。
大手家電量販店では、簡易的な空気清浄機であれば5千円以内、高度な機能が搭載された空気清浄機なら3~5万円程度が目安になります。
また、加湿機能搭載の商品を選ぶことで、犬が快適に過ごせる環境を整えやすくなることもメリットです。
大手家電量販店では、簡易的な空気清浄機であれば5千円以内、高度な機能が搭載された空気清浄機なら3~5万円程度が目安になります。
脱臭機
悪臭を吸収・分解できる脱臭機は、トイレの近くに設置しておくと非常に便利です。
大手家電量販店では、1~2万円程度があれば上位モデルを購入できるため、空気清浄機よりもリーズナブルです。
大手家電量販店では、1~2万円程度があれば上位モデルを購入できるため、空気清浄機よりもリーズナブルです。
換気
グッズやアイテムでもにおいを軽減させられますが、基礎的な対処法として換気も忘れてはいけません。
定期的に窓を開けたり、換気扇をつけたりすることによって、新鮮で心地よい空気に入れ替えられます。
定期的に窓を開けたり、換気扇をつけたりすることによって、新鮮で心地よい空気に入れ替えられます。
においが少ない犬種を選ぶという選択も

においの強弱は犬種によって異なるので、どうしても気になるという場合には、においが少ない犬種を選ぶことも視野に入れておきましょう。
においが少ない犬種を3つご紹介するので、犬種を選ぶ際には参考にしてください。
においが少ない犬種を3つご紹介するので、犬種を選ぶ際には参考にしてください。
トイプードル

日本国内でのもっとも人気が高い犬種・トイプードル。その愛らしさから多くの愛犬から支持を集めていますが、ほかの犬種と比べてにおいが少ないというのも人気の理由の一つです。
シングルコートで毛が蒸れにくく、体臭がこもりにくいのが特徴です。
また、トイプードルはとても賢い犬種としても知られており、しつけの手間もかからないので、初心者でも安心して飼うことができるでしょう。
販売中のトイプードルの子犬を見る
シングルコートで毛が蒸れにくく、体臭がこもりにくいのが特徴です。
また、トイプードルはとても賢い犬種としても知られており、しつけの手間もかからないので、初心者でも安心して飼うことができるでしょう。
パピヨン

パピヨンはダブルコートとシングルコート両方の被毛タイプが存在します。どちらも体臭が少ないですが、シングルコートであればよりにおいが気にならないでしょう。
ただし耳の飾り毛で、耳の中がこもってにおいを発しやすいため、耳のケアはこまめにおこなうのがポイントです。
パピヨンはおとなしく従順で、しつけもしやすいため、はじめて犬を飼うという方にもおすすめの犬種です。
販売中のパピヨンの子犬を見る
ただし耳の飾り毛で、耳の中がこもってにおいを発しやすいため、耳のケアはこまめにおこなうのがポイントです。
パピヨンはおとなしく従順で、しつけもしやすいため、はじめて犬を飼うという方にもおすすめの犬種です。
マルチーズ

マルチーズは比較的毛量の多い犬種ですが、においが少ない犬種として知られています。
耳が垂れているため、その部分のケアは必須になりますが、小型犬ということもあり、そこまで手間に感じることは少ないはずです。
マルチーズは温厚な部分と活発な部分を兼ね備えた犬種なので、さまざまな一面を垣間見みれる点も魅力的といえます。
販売中のマルチーズの子犬を見る
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くさくない犬っているの? 比較的においが気にならない犬種8種
犬のにおいが気になるという方は多いです。比較的においが気にならない犬種と、どうすれば犬のにおいを少なくすることができるのかをご紹介します。
愛犬のにおいは気になる? 実際に犬を飼っている人に聞いてみた!

実際に犬を飼っている方たちは、愛犬のにおいについてどう思っているのでしょうか。「みんなのブリーダー」で子犬をお迎えした方304名を対象に、アンケートを実施しました。
7割以上の人が「愛犬のにおいは気にならない」

愛犬のにおいが「気にならない」と答えた方が約7割という結果になりました。実際に飼ってみると、においは思ったよりも気にならないのかもしれませんね。
愛犬のにおいで一番気になるのは「体臭」
続いて、先ほどの質問で「においが気になる」と回答した方に、具体的にどこのにおいが気になるのかお聞きしました。

6割近くの方が体全体、つまり体臭が気になっているようです。そのほか、耳や口臭などの意見もありましたが、日々のお手入れによって解消できるにおいが多いことが分かります。
次に、におい対策の有無や、どのような対策をしているのかについてお聞きしました。
次に、におい対策の有無や、どのような対策をしているのかについてお聞きしました。
主なにおい対策は「シャンプー」「耳のお手入れ」


7割近くの方が、におい対策をしていると回答しました。
なかでも、シャンプーや耳のお手入れ、歯磨きなどで対策している方が多いですね。シャンプーと肛門腺ケアは、月1回程度、トリミングサロンでまとめてお手入れしてもらうのも一つの手ですね。
その他の対策としては
なかでも、シャンプーや耳のお手入れ、歯磨きなどで対策している方が多いですね。シャンプーと肛門腺ケアは、月1回程度、トリミングサロンでまとめてお手入れしてもらうのも一つの手ですね。
その他の対策としては
- 空気清浄機や脱臭機の設置
- ペットの消臭剤の使用
- 毎日シャンプータオルで拭く
8割近くの人は「愛犬のにおいが好き」!
「においが気になる=臭い」というイメージがありますが、みなさん臭いのを我慢して飼っているのかというと実はそうでもないようです。
「みんなのブリーダー」で子犬をお迎えした方304名を対象にお聞きしたところ、このような結果となりました。
「みんなのブリーダー」で子犬をお迎えした方304名を対象にお聞きしたところ、このような結果となりました。

なんと8割近くの方が愛犬のにおいが好きと回答。
どんなところのどんなにおいが好きなのかというと
などなど。頭から肉球までさまざまな回答をいただきました。皆さん好きなにおいがあるんですね。
どんなところのどんなにおいが好きなのかというと
- 肉球のポップコーンの匂い(柴犬/8カ月×2)
- 冬の天気が良い日は暖かい窓際でお昼寝します。毛がぽかぽか温かくなった時はお日さまの匂いがします(シーズー雑種/13歳、狆/9カ月、シーズー/7カ月)
- 全体的な安心できる匂い(ラブラドールレトリバー/9カ月)
- 頭の甘い香り(トイプードル/10カ月、トイプードル/7歳)
- 頭部からおひさまのにおいがする(ボーダーコリー/9カ月)
- お腹の少し犬らしい匂い(ヨークシャテリア/9カ月)
などなど。頭から肉球までさまざまな回答をいただきました。皆さん好きなにおいがあるんですね。
まとめ

犬のにおいを完全に消すことは難しいですが、工夫次第では大きく改善することができます。まずはにおいの発生源を探り、原因別の適切なケア方法を理解しておきましょう。
また、日用品や家電を利用することもにおいを抑えるために役立ちます。におい対策に有効なケア・アイテムを活用しながら、犬・飼い主の双方が快適に過ごせるよう心がけていきましょう。
また、日用品や家電を利用することもにおいを抑えるために役立ちます。におい対策に有効なケア・アイテムを活用しながら、犬・飼い主の双方が快適に過ごせるよう心がけていきましょう。