自らハンドラーとしてショーに参加し、数々のチャンピオン犬を輩出している小林ブリーダー。育成する「かわいいお顔」のダックスはファンが多く、小林ブリーダーのところから5匹もダックスを迎えたお宅もあるそうです。

事務局　チャンピオン犬の完成を目指したきっかけを教えてください。
小林ブリーダー　高校生のときに初めてミニチュアダックスを飼ったのですが、その犬の血統書に「CH」という記載を見つけたんです。それで「チャンピオンってどんな犬なんだろう」って思って調べたことがきっかけでしたね。
勉強するうち、ドッグショー会場にも足を運ぶようになり、リンクに並ぶ綺麗な犬たちを見て「私もこんな犬を育ててみたい」と思いました。実際にブリーディングを始めたのは2008年で、もうすぐ10年を迎えます。

事務局　オーナーハンドラーとしてショーに参加されていますね。
小林ブリーダー　プロのハンドラーに預ければ、チャンピオンを完成させるのはそう難しくないと思うんです。
しかし、プロのハンドラーに預けてもCHの称号が付いて帰って来るだけで、チャンピオンの実感がないと思います。
犬の構成を理解したり、信頼関係を築きながらオーナーハンドラーで一緒に努力してこそ、チャンピオンの価値があると思っています。自らハンドリングする事で得る物もたくさんあります。海外のドッグショーにも参加して視野がより広がりました。

事務局　カニンヘンダックスとミニチュアダックスのブリーディングをされていますが、魅力はどんなところですか?
小林ブリーダー　ダックスにはいろいろなタイプがいますが、うちでは「イギリスタイプ」をブリーディングしています。イギリスタイプのシルエットが好きで明るくて活発で、誰にでも愛想のいい性格なんですが、そういった性格は魅力ですね。
あとはやっぱり胴長短足の体。抱き心地も良くてうちでは抱き枕みたいにして一緒に寝ています。

事務局　小林ブリーダーにとっての理想の犬とはどんな犬ですか?
小林ブリーダー　「ショードッグ」としての理想を求めたらきりがないですが、すべての犬がショードッグになれるわけではありません。だから、犬種のスタンダードを求めつつ、一般のお宅でもかわいがってもらえるお顔と性格が理想です。

事務局　たしかに、犬舎にはくりっとした目のかわいい犬が多いですね。
小林ブリーダー　犬種スタンダードならアーモンドアイが理想なんですけどね。うちには10歳の老犬がいますが、顔立ちが幼いせいか、今でも「パピーですか?」と聞かれることもありますよ。

事務局　犬の元気と若々しさを保つ秘訣はありますか?
小林ブリーダー　日ごろからのスキンシップですね。犬との信頼関係を築くという意味でも大切ですが、犬の体調の変化に気づけるのはやはりオーナーさんです。
犬の体に異変があったとき、すぐ対処するのが犬の体調管理には大切だと思います。

事務局　これからカニンヘンダックスやミニチュアダックスを迎えようと思っている方にアドバイスをお願いします。
小林ブリーダー　一般の飼い主さんにも知識を持っていただきたいです。チャンピオンの子犬だからといって、必ずしもいい犬だとは限りませんし、ダックスは遺伝疾患にも配慮しないといけないので、そういった点でも飼い主さんがしっかり知識を持つことが大事だと思います。
私はダックスファンのひとりなので、ダックスはかわいいし賢いし、本当におすすめできる犬種なので良い子を迎えて貰いたいです。

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